三浦瑠麗「共謀罪」肯定の詭弁 三浦瑠麗が、8月12日の東京新聞で、「共謀罪」法の成立などによって「今の社会に、戦前のかおりがしないか」という問いを全面否定している。 三浦瑠麗は、「大日本帝国が本当の意味で変調を来し、人権を極端に抑圧した総動員体制だったのは、一九四三(昭和十八)-四五年のせいぜい二年間ほどでした」と言い切っているが、わしはこの無知にあきれ果てた。 三浦瑠麗は、小林多喜二が治安維持法違反の容疑で逮捕され、特高警察の拷問によって惨殺されたのが1933年(昭和8)だったことも知らないのか!? 治安維持法は1925年(大正14)に制定された。 当初は革命をめざす共産主義者やアナキストが対象であり、一般の人には関係ないと言われていた。 しかし恣意的に対象はどんどん広げられ、革命を目指していたわけでもない小林多喜二までが逮捕され、殺されたのである。 「共謀罪」法が、いまは対象者が「組織