人種差別主義者たちの思考法 黒人差別の正当化とアメリカの400年 著者:イブラム・X.ケンディ 出版社:光文社 ジャンル:社会・時事 「人種差別主義者たちの思考法」 [著]イブラム・X・ケンディ 人種問題をテーマとする良書が相次いで翻訳されている。黒人への人種差別思想の歴史を論じる本書は、2016年全米図書賞ノンフィクション部門を受賞した。分厚い本だが、一般読者に向けて書かれベストセラーになった。イブラム・X・ケンディは、この受賞により、新進気鋭の学者としてメディアで注目を浴びるようになった。 米国で黒人は人口の約13%を占めるが、黒人が所有する資産の割合は3%以下だ。その一方で、収監者全体の40%を黒人が占める。なぜ人種間格差はなくならないのか。 著者が他の本でも主張するように、米国では三つの見解が絡み合って展開してきた。第一に、黒人は生物学的に劣るとする「人種分離主義」。これは明らかに
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