元ザ・ビートルズのポール・マッカートニーの公演に日本が沸いた11月、メンバー4人にゆかりの女性も来日した。かつて秘書としてグループを支え、4人からも慕われたフリーダ・ケリーさん(68)だ。ずっと公にしなかったビートルズに関わってきた仕事の裏側や個々のメンバーとの交流などを、ドキュメンタリー映画で語っている。ビートルズの真実を知りたくてケリーさんに話を聞いた。 (藤浪繁雄) 映画は七日公開の「愛(いと)しのフリーダ」(ライアン・ホワイト監督)。ビートルズのデビュー前からファンだったケリーさんは一九六二年、当時のマネジャーのブライアン・エプスタイン氏に秘書として雇われた。以後約十年にわたり、主にファンクラブ運営などを担当し、一九七〇年の事実上の解散も見届けた。 ケリーさんの証言でつづられた作品だけに、「撮影で三十時間はしゃべったわね。監督が絡まった記憶の糸をうまくほぐして並べてくれた」と出来上