大統領選の決選投票が行われた中米エルサルバドルの中央選管は13日、副大統領で与党左派ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)のサルバドル・サンチェスセレン氏(69)が大統領に決まったと発表した。同氏は内戦時に反政府左翼ゲリラだった。 決選投票は9日に行われたが、野党右派候補との差が0・22ポイントと異例の僅差(きんさ)で、精査が続いていた。 選管によると、得票率はサンチェスセレン氏が50・11%。首都サンサルバドル市長を休職中で、野党右派・民族主義共和同盟(ARENA)のノルマン・キハノ氏(67)は49・89%。精査で票差は6364票に縮まったが覆らなかった。AP通信によると、キハノ氏は選挙に不正があったとして当局に訴えを起こした。 FMLNは内戦時の反政府左翼ゲリラが母体で、サンチェスセレン氏はその中核だった。前回2009年の選挙で初の左派政権を樹立させたFMLNは、貧しい家庭の子