福岡市の繁華街・天神で、豚骨ラーメンが入ったはちに人々が何度も顔を浸すパフォーマンスが10日、行われた。東北芸術工科大(山形市)の副学長で現代美術家の宮島達男さん(54)が企画し、映像に残し作品に仕上げるのが目的だ。 パフォーマンスには福岡県などの男女16人が参加。商業施設前の特設会場には屋台を持ち込み、通常よりぬるく、背脂少なめの特製ラーメンが提供された。 参加者は9から1まで大声でカウントダウンし、0のタイミングではちに顔をうずめる動きを一心不乱に繰り返した。顔に青ネギを付け、周囲にスープを飛び散らせる様子を、通行人も足を止めて不思議そうに見守った。 宮島さんは、スープに顔を浸すことで死を表現し、その反復で生と死のサイクルを描き出そうとしたという。 参加者の1人で、九州大大学院でデザインを専攻する桑野敬伍さん(24)は「無心で動作を繰り返すとだんだんと楽しくなった。でも、今度は普通にラ