友達の家の近くにある公園に柵ができていたのです。かなり大きな柵なので公園の向こう半分が完全に覆われていました。 「なんか工事中なの?」 ぼくは友達に聞いたのです。 「ああ、公園の中にある建物なにかしってる?」 「小屋みたいなの?」 公園の中央には物置みたいな木造の小屋があります。 「あれ、古代遺跡なんだって。高床式の建物らしい」 そうだったんだ。 「その割には新しくない?」 「もちろん、復元してるんだけどね」 「じゃあ、発掘作業かなんかの工事やってんの?」 「いや、工事はやってなくて立ち入り禁止にしてるだけなんだよね。人が住んじゃったの」 おかしな話です。 「人が住んだってどういうこと」 「遺跡にひとがすんじゃったの。あの高床式の建物に」 ぼくは笑いました。 「なにそれ、つまり、浮浪者かなんかが住みついたってこと?」 「浮浪者・・・まあ、そういうことになるかな」 友達は考え込んでつけくわえ
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