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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/joyce (3)

  • フーリガンの「パリ事件」に隠れた逆差別

    僕は仕事をするときにBBCのニュースをつけっぱなしにしていることがある。でも何時間かするとイライラしだしてしまう。世界ではさまざまな出来事が起こっているのに、同じことを何度も繰り返しているからだ。 ある日なんか、イギリスのサッカーチーム、チェルシーのサポーターがパリでやらかした騒ぎをトップニュースのように扱っていた。地下鉄に乗車しようとする黒人男性を邪魔して、「俺たちは差別主義者だ、差別するのが好きなんだ」という掛け声を繰り返したというニュースだ。 もちろん許される行為ではないが、大事件のようには感じられなかった。ところが後になって、この出来事は外国で広く報じられ、イギリスでも多くの新聞に掲載されたと知った。 こんなネタが取り上げられるのは、ある意味信じられない。70~80年代のイギリスに暮らしたことのある人間は誰だって、サッカーに暴力沙汰がつきものだったことを知っているからだ。 アメリカ

    フーリガンの「パリ事件」に隠れた逆差別
  • 「欧州の端」から世界を見詰めて

    昨年、いつの間にか気付かないうちに、僕は重要な節目を通り過ぎていた。イギリスに帰国してからの年月が、アメリカで暮らした期間を超えていたのだ。 このブログのこれまでのタイトルのように、十数年ぶりにイギリスに帰国してしばらくは何かと感覚がつかめず、慣れない国のように感じていた。でも実際のところ、少し前から僕は、自分がよそ者(stranger)であるかのような考え方はもうやめていた。もっとも、「イギリスを一度も離れたことがない」人みたいな感覚には、これからも決してならないだろうけれど。 そんなわけだから、このブログのタイトルを「A Stranger in England」としておくのは、もう適切とは言えなそうだ。今でも僕はそのへんのイギリス人とはちょっと違う視点を持っていると思いたいのはやまやまだが、あいにく誰だって自分は一味違う人間だと思っているだろう。 ■大陸は別ものという考え方 新しい年は

    「欧州の端」から世界を見詰めて
  • 移民問題が「タブー」でなくなったわけ

    ここ数年、僕たちイギリスの国民は、一部の政治家からこんな寛大な言葉を聞かされてきた。移民について懸念するのは、決して人種差別なんかではないですよ――。 こんな「お許し」が出たのは、大きな変化だ。10年以上にわたり、多くのイギリス人が移民の大量流入に懸念をおぼえながらも、そんな心配を口にしようものなら非難されてきたのだから。僕の友人の1人も、大量の人々を外国から輸入するという事実上の「政策」をずばり批判したために、事あるごとに人種差別主義者だと非難されていた。 僕は、もっと慎重に発言するようにと彼をたしなめたこともあった。それに正直に言うと、数年前ならこのブログにこんなことを書くのすらためらわれただろう。 イギリス政治に関心のある人なら、2010年の総選挙でのあの出来事を覚えているかもしれない。当時のゴードン・ブラウン首相が遊説中、テレビカメラの前である熱心な労働党支持者の女性から移民問題に

    移民問題が「タブー」でなくなったわけ
    tatsuh
    tatsuh 2014/07/17
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