詳細情報 切り花では日持ちの良さが強く求められています。カーネーションなどの切り花では、エチレン1)という植物ホルモンの働きにより老化が進行しますが、これを阻害する薬剤の処理により日持ちを伸ばすことが可能です。一方、ユリやチューリップなどの切り花では、エチレンの働きを阻害しても日持ちを延長することができません。 切り花の消費拡大のために、日持ちの確保が難しい切り花において、新しい品質保持技術の開発が求められています。それには、花の老化を調節する仕組みの解明が必要とされています。 研究の内容・意義 いくつかの種類の植物では、エチレンが花弁の老化を早める働きをもっていることが知られています。しかし、エチレンが花弁の老化の調節に関係しない植物も多く存在することから、エチレンによる調節とは別に、開花後の時間経過にともない花弁の老化を制御する仕組みがあると考えられていました。 私たちは、短命の花とし