ブックマーク / takoratta.hatenablog.com (32)

  • プロダクトと宗教の危険な関係 - Nothing ventured, nothing gained.

    プロダクトは宗教である。 Emacsとvim、各種プログラミング言語などの例でもわかるように、プロダクトは宗教だ。各宗教や宗派に属するものが自らの信じるものを他者に広める。 昔話 筆者が20代を過ごしたDEC (Digital Equipment Corporation) という会社はVMSという自社OSが主力プロダクトだった。VAXというプロセッサーと合わせて、あらゆる規模のシステムにも同一アーキテクチャで展開できるその柔軟性や分散処理に優れている点などが支持され、一時はIBMに次ぐ世界2位のシェアを誇った。 しかし、やがてオープンスタンダードによるマルチベンダープロダクト間のインターオペラビリティが求められるようになる。標準化団体による標準化が進むも、実績にまさるUNIXとTCP/IPがデファクトとして普及する。 そのように時代が動き始めたとき、社内で起きていた議論が次のようなものだ。

    プロダクトと宗教の危険な関係 - Nothing ventured, nothing gained.
  • 加齢による記憶力低下に対する考え方 - Nothing ventured, nothing gained.

    今年もCROSSで先達に聞くこれからのエンジニア像というセッションに参加した。例年にも増して、言いたい放題の当に勝手放題してしまったが、今年は放言に加えて、年金だとか終活だとか、参加者を無視した内容になってしまったことは反省している*1。 セッションの中で出た30年前に戻ったら何をしたいかという質問に、私以外の登壇者2名*2は数学とお答えになられていて、「今勉強しても、昔と違って記憶力が悪くなっている。(だから昔にもっと勉強しておけば良かった)」と発言されていた。 セッション内でも言ったのだが、おそらくこれは正しくない。 今も昔も覚えるのは大変なのだ。年を取ったことで記憶できなくなったのではなく、昔も覚えるのには苦労したのだ。 私がそのように指摘したら、「昔から能力が低かったってことですね」と笑われていたが、それはちょっと卑屈すぎる冗談として、昔が良かったと考えることでいろんなことを言い

    加齢による記憶力低下に対する考え方 - Nothing ventured, nothing gained.
  • 誇りある仕事 - Nothing ventured, nothing gained.

    PCデポのサポートサービスや抱合せ的な商法について批判が相次いでいる。 PCデポ 高額解除料問題 大炎上の経緯とその背景(ヨッピー) - 個人 - Yahoo!ニュース このPCデポの件から思い出されたのが、以前、知人のスマートフォンの買い替えに付き合ったときの不快な体験だ。 予期はしていたものの、いろいろな余計なサービスを付加した形でしか契約ができず(実際にはできないわけではないが、その場合はディスカウントが効かずに高額の契約となる)、使いもしないものを付与せざるを得なかった。 この時は、かなり色をなして怒った。単にスマートフォンを買いたいだけなのに、なんで必要ないものを勝手に付けて、そして付けたほうが安価になるんだと。それはあなた(対応してくれている店員)の判断なのか、ショップの判断なのか、それともキャリアの判断なのかと。今考えると、そんなことをそこで色をなして怒っても仕方ないのだが、

    誇りある仕事 - Nothing ventured, nothing gained.
  • スライド2.0 - Nothing ventured, nothing gained.

    PowerPoint禁止令が出ている会社があると聞く。また、PowerPointを使っても、既定のスライドテンプレートは使うなと教えるプレゼンのもある。 スライドがこんなに一般になり、多くの人が使うなか、実はスライドに縛られているのではないかと感じることがある。 理由は2つ。 デザインに凝るにしては、中途半端なデザインのスライドが簡単に出来てしまうことで、逆にデザインを悪化させている デザインに凝りたくなくても、変にデザイン性を重んじたツールになっているので、考えなくても良いことを考えなくてはならなくなっている つまり、多くの人はデザインはそんなに凝らなくて良いのだ。 これが一世一代のコンペなら、スライドには命かけよう。 これが数百人の前のプレゼンなら、スライドも多少は気に掛けよう。 だが、社内の説明だったり、技術系勉強会だったりした場合、デザインは二の次で良い(何度も言うが、デザインが

    スライド2.0 - Nothing ventured, nothing gained.
  • 社会システムや業務の改善にソフトウェア開発的思考を用いる - Nothing ventured, nothing gained.

    ソフトウェア開発、すなわち、アジャイル開発プロセスやアーキテクチャ設計、UXデザインなど、における発想をソフトウェア開発以外に用いても役立つことは多い。 少し前になるが、ある事業の相談を受けたことがある。ここではそれを架空のコンビニ事業に置き換えて説明しよう。架空なので、現実的ではない部分も多いが容赦願いたい。 コンビニ各社は店舗で買い物するのが出来なかったり、店舗を訪れるのが面倒に感じる顧客のためのデリバリーサービスを持っている。このデリバリーは実際はいわゆる通販であり、宅配ピザのように短時間で配達されるものではない。だが、ここでは例として、コンビニがある特定の商品に限っては極めて短時間で配達するというサービスを展開していると仮定する。また、(出来るだけソフトウェアとは遠い処理の例にするため)注文はコールセンターで電話で受けるものとする。 この短時間での配達を約束している特定商品を「アル

    社会システムや業務の改善にソフトウェア開発的思考を用いる - Nothing ventured, nothing gained.
  • ++ - Nothing ventured, nothing gained.

    2008年9月2日(日時間9月3日)、ChromeWindows向けβ版が公開された。 当時、Googleが独自ブラウザを開発していることはトップシークレットだった。取るに足らない小さなリーク記事を除いて、当日まで完全にこの事実は社外には伏せられていた。 Chromeの公開はサプライズの形で行われる予定だったが、Chromeの開発経緯や技術を解説したコミックが誤って一日早く送付されてしまったため、慌てて一日前倒しでアナウンスをした。私を含む日側スタッフも慌ただしく対応したことを思い出す。 Googleはどうやら気だ。独自のChromeブラウザをマンガ付きで発表 | TechCrunch Japan Googleはその時のことをブログで次のように書いている。 At Google, we have a saying: “launch early and iterate.” While

  • そろそろITで何かをしている企業のことをIT企業と呼ぶのはやめたほうが良いのではないだろうか - Nothing ventured, nothing gained.

    タイトルの通りだ。 テレビなどでIT企業と紹介されているので、調べてみたら、単にネットを使って小売業を営んでいる企業だったり、不動産サービスを提供している企業だったということが良くある。 まともな経済誌だったりすると、さすがにそういう企業をネット企業とかIT企業とかのような、ふわっとした紹介の仕方をすることは少ないように思うが、ゴシッピーなワイドショーや週刊誌などでは、そのように紹介されることもままある。嘲笑や悪意を込めた形になっていることも多い。 だが、来はそのような企業は小売業者だったり、不動産業者であり、たまたまその手段としてITやネットを使っているにすぎない。 例えば、じゃらんや楽天トラベル、一休をIT企業と認識している人がどれくらいいるかわからないが、彼らは旅行代理店だ。従来型と異なるので、旅行代理店と言うことに抵抗がある人もいるかもしれないが、旅行に関わる情報を提供し、予約を

    そろそろITで何かをしている企業のことをIT企業と呼ぶのはやめたほうが良いのではないだろうか - Nothing ventured, nothing gained.
  • さよなら、インタフェース - Nothing ventured, nothing gained.

    インタフェース*1を考える前に、当にそれが必要なのかを考えるべきだということを、Golden Krishnaのブログを紹介する形で3年ほど前に書いた。 takoratta.hatenablog.com その後も勉強会のライトニングトーク(LT)でこの考えを面白おかしく紹介させて頂いたりした。 Step backして考えるUX from Takuya Oikawa www.slideshare.net そのオリジナルのGolden Krishnaの考えがになった。「さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法」というタイトルだ。 さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法 作者: ゴールデン・クリシュナ,武舎るみ,武舎広幸 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社 発売日: 2015/09/17 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 内容は以前のブログ記事

    さよなら、インタフェース - Nothing ventured, nothing gained.
  • 私と仕事どっちが大事? と聞かれたら - Nothing ventured, nothing gained.

    昨夜、久しぶりに id:naoya さんと会をした。 途中、同席した女性の悩み相談のようになったので、仕事のときのように悩みを分析し、私なりの解決策を提案したりしていたのだが、それを聞いていた直也さんからダメ出しされた。曰く、「女性は解決策を求めているのではない。ただ聞いて欲しいだけだ」。 いや、それくらいは私も知っている。 matome.naver.jp 「でも今回は…」と続ける私に直也さんが次のように問いかけた。 「彼女が、最近仕事忙しいみたいなのはわかるけど、私と仕事どっちが大事なの?って聞いてきたらどう答えますか?」 「んー、どっちも大事って言うかな。いや、それは比較対象するものじゃない」 「違いますよ。 そんなことお前に考えさせて悪かった って謝るんですよ」 なるほど。 だそうです、皆さん。

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  • インターネットで正しい回答を得るための最善の方法は質問することではない。間違った回答を投稿することだ - Nothing ventured, nothing gained.

    しばらく前になるが、ある「むっちり女子のイラスト」がTwitter上で話題になった。154cmで44kgという設定で描かれた女の子のイラストが、その設定にしては太り過ぎているということで、特に女性から異論が噴出した。 炎上かと思いきや、実際にその体型の女性が自撮り写真をメンションするなどして、逆に現実的なデータが取得できるという結果になった。 togetter.com 元の投稿者のイラストが魅力的だったことや異論を聴く姿勢が好感を呼んだのだとも思うが、一連のやりとりを見て、次の言葉を思い出した。 The best way to get the right answer on the Internet is not to ask a question, it's to post the wrong answer. インターネットで正しい回答を得るための最善の方法は質問することではない。間違っ

    インターネットで正しい回答を得るための最善の方法は質問することではない。間違った回答を投稿することだ - Nothing ventured, nothing gained.
  • ネイティブアプリ活況下でのWeb - Nothing ventured, nothing gained.

    ネイティブアプリかWebかという議論はここ数年ずっとIT業界を賑わしているが、昨秋、米国においてタコベルがサイトでの店舗案内やメニューの掲載を止め、(ネイティブ)モバイルアプリケーションのダウンロードを促すということを行った。 実際にはネイティブかWebかのコンテキストというよりも、ユーザーの導線として、一時的にすべてのソーシャルネットワークをシャットダウンしたという戦略のほうが注目を浴びた。 Taco Bell(タコベル)が公式サイト・ソーシャルメディアアカウントを全てシャットダウン。その理由とは? - ネットマーケティングレポート:ITproマーケティング この記事やタコベルのCMOが語っている以下の記事でも書かれているように、ソーシャルからの導線を切ることにより、ユーザーのロイヤリティを高め、モバイルアプリの利用率を一気に増加させることに成功したようだ。 Taco Bell CMO

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  • 優先度が低いから、まとまった時間を作らないのです - Nothing ventured, nothing gained.

    まとまった時間ができたらやってみようというのは無理! と言い切るブログ記事が話題になっていたようだ。 この歳になって気づいたことですけれども、「まとまった時間」はもう永遠にやってこないのです - KogoLab Research & Review 「まとまった時間」は永遠にやってこない、とすれば、私たちができることは、大きな仕事を小さく分割して、日々のルーチンに埋め込むしかないのです。これが大きな仕事につながっていることを忘れるくらいに小さなルーチンに分割して埋め込むのです。 「時間が出来たらね」といつも言い訳している自分にがつんと響く、しびれるお言葉でもっともだと思う。 一方、細切れ時間の集積ではなく、しっかりと長時間集中したい時もある。当にまとまった時間を作ることは不可能なのだろうか。 どんな人にも、1日は24時間、1週間は7日、1年は365日しか無い。貧富の差も学歴の有無も関係なく

    優先度が低いから、まとまった時間を作らないのです - Nothing ventured, nothing gained.
  • 終了時間を厳守するためのテクニック - Nothing ventured, nothing gained.

    余裕を持って、締め切りの数日前に終わらせようと思っていたはずが、ぎりぎりまで作業している。そんなことは無いだろうか。 30分で終わらせるはずの会議が終了時間になっても終わらずに、結局は会議室を使う次の人に追い出される始末に。これも良くある風景だ。 毎回反省するものの、まったく学習せず、延々と繰り返す。 後者の会議に関しては、Googleカレンダーに面白い設定がある。下の図は設定画面にある「会議の効率化」という項目だ。 これを有効にすると、30分の会議は25分になり、60分のものは50分になる。 30分の会議ならば、25分で終わらせる努力を出席者全員で行えるというわけだ*1。 だが、これもあくまでは時間通りに終わらせる努力を促す仕組みであって、あと5分は会議室を使えるはずと思ってしまっては意味が無い。 結局、意志の弱い人はいくら努力を促されてもダメなのだ。 この課題を抜的に解決する方法があ

  • UXから考える翻訳 - Nothing ventured, nothing gained.

    あるアプリの設定画面を開いたら、[プロフィール設定]と合わせて、[助ける]という項目があった。 一瞬何のことかわからなかったが、しばらくして"Help"を日語にしたものだと気づいた。海外で開発されたアプリなので、この"Help"という言葉がどこで使用されるかを考えないで訳したのか、日ではカタカナの「ヘルプ」を使うということを知らずに機械的に訳してしまったためだろうと、同業者として同情したが、ふと、何がおかしいのだろうと思い始めた。 最初に「ヘルプ」という言葉を使い出したのも、おそらくパーソナルコンピューターが一般化しだしたころの海外製ソフトウェアだと思う。今でこそ「ヘルプ」と言われたほうがピンと来るが、もしこのカタカナ言葉がまだ馴染みのある言葉でなかったとするならば、なんと呼ぶのが相応しいだろう。 「ヘルプを開く」や「ヘルプをクリックする」などの使われ方を考えると、名詞であることが望ま

  • 置換思考実験 - Nothing ventured, nothing gained.

    あるものの質を考えてみるには、そのものをほかに置き換えることを考えてみると良い。ほかに置き換え可能だろうか。可能であるとするならば、何がそのものにとって必須なもので、何が付帯的なものだろうか。こんなことを考えてみるのは良い思考実験だ。 少し前になるが、知人と名刺の話をした。 その知人も同じIT業界の人間だ。名刺管理が面倒くさいという話から、名刺って当にいるんだろうかという議論になった。メールアドレスさえ分かっていれば良いとか、Facebookなどで連絡取れるようになっているほうが便利というような話から、じゃあデジタル技術で名刺を置き換えられないかという話になった。 名刺をデジタル技術やネット技術で置き換えるという話は、それこそ星の数ほど今までにされている。私が在籍していたころのマイクロソフトも日発のソフトウェアとして、インターコネクトという製品を開発・販売していた。また、ソーシャルメ

    置換思考実験 - Nothing ventured, nothing gained.
  • セミプロに駆逐されるプロという構図 - Nothing ventured, nothing gained.

    ちょっと前にこんな記事があった。 【レポート】「ブログやメルマガでえる人は当に増えるのか?」、もしドラ作家・岩崎氏とブロガー小飼弾氏が一触即発の舌戦 (1) 川上氏「日で唯一成功しているワールドワイドなプラットフォームは任天堂」 | マイナビニュース 後半の個人間のいざこざの話は余計だとは思うが、題部分は大変興味深く拝読させてもらった。 夏野さんの以下の発言から、ここしばらく考えていたことが頭をよぎったので、少し書いてみたい*1。 「知識があるのに発信の場を持っていなかった人が山ほどいて、そうしたセミプロの領域がメルマガで広がった」(夏野氏) ネットの普及などにより、多くの人が情報発信するようになったのは事実だ。それにより、埋もれていた人の知識や経験が多くの人に共有されたり、ニッチな領域であるために今までメディアを通じてでは発信の機会さえ与えられなかった人が発信できるようになった。

    セミプロに駆逐されるプロという構図 - Nothing ventured, nothing gained.
  • 外資に勤めるということ - Nothing ventured, nothing gained.

    「兄ちゃんはアメリカが好きなんか?」 筋骨隆々の作業員の人にそう言われ、軟弱大学生だった僕は「いや、そういうわけじゃないんですけどね」とえへらえへら笑うだけだった。 大学4年の夏休み、僕は大学の研究室から派遣され、九州で地熱探査の調査にあたっていた。勉強の一環でありながら、バイト代も出るという美味しい体験。 熊空港から入り、阿蘇山を越えた辺りの九重地域に調査隊はベース基地を設けていた。この調査はMT法と呼ばれる地熱探査の実用化を調べるもので、ベースキャンプに残る一隊とそこから50km、100kmと直線距離で離れた地域まで調査車で出向き、比抵抗を計測する隊とに別れて行動していた*1。 利用する光ケーブルはそこそこ重く、それを運ぶための作業員の方は地元で雇われた方々だった*2。冒頭の質問はその作業員からのものだ。 九州に発つ前、僕はようやく内定をもらっていた。 バブル期のため、よほど贅沢を言

    外資に勤めるということ - Nothing ventured, nothing gained.
  • 最良のインターフェイスとはインターフェイスを持たないことだ - Nothing ventured, nothing gained.

    Visual Basicの父とも言われるAlan Cooperが立ち上げたCooperに所属するGolden Krishnaが数日前に書いたブログ記事が面白いので、ざっと抄訳してみた。 "The best interface is no interface"と題されたこの記事の中で、彼は「最良のインターフェイスとはインターフェイスを持たないことだ」と主張する。 インターフェイス前提の社会 AppleのLisaは、DOSのようなCUI(キャラクターユーザーインターフェイス)から、GUIの世界にデザインを一変させた。そして、Palm Pilotから現在に至る情報機器はマウスさえ必要なく、タッチで操作できる世界を実現させた。この流れが現在のデザインの問題をすべて解決することになった。 では、良い自動車を作るにはどうするだろう? そうだ、インターフェイスをそこに載せよう*1。 良い冷蔵庫を作るには

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  • プレゼンの達人への道 7カ条 - ただし、聴衆編 - Nothing ventured, nothing gained.

    世にプレゼンの達人への道を説く書籍や資料は多くある。私もプレゼンをする機会が多いので、伝えたいことはある。だが、今回は視点を変えて、プレゼンに聴衆として参加する側の心得を書いてみる。 プレゼンはプレゼンターからオーディエンス(聴衆)への一方通行で行われるものではない。冒頭に「今日はインタラクティブ(対話型)で行きましょう。途中、わからないことがあったり、ご意見があったらりしたら、遠慮無く割り込んでくださいね」などと言わなくても、プレゼンは双方向のものだ。声を出して質問や意見を言わなくても、その表情や態度からプレゼンターは聴衆の気持ちを察し、それによってプレゼンの内容も変わっていく。レベルの高いプレゼンターであれば、意識して、内容をダイナミックに変更していくし、そうでないプレゼンターであっても無意識のうちにプレゼン内容や伝え方が変わる。言うならば、プレゼンはそこに参加する全員によって構成され

    プレゼンの達人への道 7カ条 - ただし、聴衆編 - Nothing ventured, nothing gained.
  • 写真が語るUXとUIの違い - Nothing ventured, nothing gained.

    Windows XPのXPがeXPerienceだったことを覚えている人がどのくらいいるかわからないが、正直、最初にユーザーエクスペリエンスと聞いたときに、どのように日に定着させようかと悩んだ。略語を開くことなどあまり無いので、製品名などは大して心配はしなかったのだが、確か何かの設定画面かにも、Experienceというタブ名か何かがあり、どのように訳すか頭を痛めたように記憶する。 それから数年、すっかりUX、すなわちユーザーエクスペリエンスという言葉が定着したように思う。それでも、今でもUXUIを混同する場面に出くわすことがある。 すでに様々なところで説明はされているが、敢えて、ここでもUXUIの違いを説明しよう。 UX(ユーザーエクスペリエンス)は、製品やサービスに対して、ユーザーがどのように感じ、そして反応するかのことである。実は、UXは2010年にISO 9241-210とい