映画や音楽を中心にカルチャーのあれこれを書いて日々暮らすライター、木津毅が、各分野の映画好きとしゃべり倒す対談連載。 ウイルスの拡大によって外出が制限され、映画館で映画を観るという体験が失われているいま、映画好きに胸を張って推薦できるストリーミング作品は何だろうか? 今回のゲストである映画・音楽ジャーナリストの宇野維正によれば、いま最高の映像作品はテレビシリーズ『ベター・コール・ソウル』だという。 ニューメキシコ州アルバカーキを舞台に、真面目に生きてきた中年高校教師ウォルター・ホワイトが麻薬王へと変貌していく様を怒涛の展開で描き、爆発的な人気を得たテレビシリーズ『ブレイキング・バッド』。そのなかに登場する人気キャラクターのひとりだった悪徳弁護士ソウル・グッドマンを主人公にしつつ、『ブレイキング・バッド』の前日譚を語るスピンオフ・シリーズが『ベター・コール・ソウル』だ。いまのところシーズン5