細田博之衆院議長が10月13日、議長公邸で記者会見を開き、健康上の理由で議長を辞任することを表明しました。当日、中継を見ていなかったので後刻、テレビ局がネット上にアップロードした録画を視聴しました。出席者や時間を制限し、最後は質問を続けようとする記者団を振り切るように会見を一方的に打ち切ったこと、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をただす質問に、はぐらかすような答えに終始したこと、週刊文春が指摘した女性記者へのセクハラ問題に対しては、セクハラの定義や実状に驚くほどの無知ぶりをさらして恥じることがなかったことなど、「三権の長」の一人である衆院議長の権威と信頼を失墜させたと感じざるを得ない会見でした。 ▽強烈な既視感 細田議長の受け答えで、特にひどいと感じたのはセクハラ問題です。「だれ一人、名乗り出ない」「400人もいなくていい。3人でも4人でも5人でも、セクハラを受けたという人が出て