複雑な構成を持つ『オッペンハイマー』を時系列順に整理したメモ+後日談。個人用に簡単なリサーチをしただけなので、誤記があったら修正or記事します。 【以下、ネタバレ】 カラー画面:オッペンハイマーの主観。"Fission,(融合)"と呼ばれる モノクロ画面:客観。おそらくストローズ中心の視点。"Fusion.(分裂)"と呼ばれる 1924-1926年:ケンブリッジ大学院映画は水の波紋を見る主人公ではじまって終わる ユダヤ移民家系に生まれたJ・ロバート・オッペンハイマー〈キリアン・マーフィー〉は、ハーバード大学を3年で卒業したのち、イギリスのケンブリッジ大学院に通った。うつ状態となってチューターに毒物をいれた林檎を食べさせようとしたのも実話とされる。現実では両親の速攻介入によって退学はまぬがれたものの、精神科受診が義務づけられた。後年、原爆投下の悪影響を指摘した初期の研究者こそ、毒を盛られたパ