仕事でストレスが溜まるとひとまずトイレに駆け込みたくなる…そんな習性のあるビジネスパーソンは多い。それというのもトイレスペースに安らぎを感じるからだ。しかし、ひと昔前は違っていたらしい。「汚くて臭くてできるだけ寄りつきたくない場所」というイメージが強かったそう。一体、この劇的な変化はどのように起こったのだろうか。 オフィスや工場、商業施設、交通施設などの快適なトイレ空間を企画提案しているTOTOテクニカルセンター東京の西川薫さんによると、パブリックトイレは、いまや単に用足しをする場ではなく、オフィスで唯一ひとりになれる場所としてリフレッシュしたり、同じ会社の仲間たちとコミュニケ―ションを図ったりする場所へと変貌している。 同社が行ったオフィストイレについての意識調査「オフィスビルで働くワーカーへのアンケート調査」(2009年)によると、「トイレ空間の快適性は仕事のモチベーションに影響します