殆どの大手私鉄には珍奇な事業用車が棲息したものですが、多くは1970-80年代までに駆逐されました。東武はと言うと、大所帯の割にはゲテモノ的な車は少ない方だったと思います。 今回はそんな中から記録できたもののご紹介です。 荷電は各社にありましたが、赤一色という奇抜さの上、狭い側面窓や巨大パンタなど「戦前東武型」を色濃く残していたところは貴重品と言えるでしょうか。 仲間の多くは1977年頃までに消えましたが、伊勢崎・日光線系統のモニ1740形3両は83年の荷物輸送廃止まで残りました。うち、モニ1473はその後も西新井工場の入換用として余生を送ります。 1975年廃車のモニ1475。前面は1473と同じく均等な窓配置でした。