安倍晋三首相は10日午後、ロシアのプーチン大統領と電話で協議し、ロシアがシリア政府に対し化学兵器を国際管理下に置くよう提案したことについて「前向きなものと評価し、支持する。アサド政権の真摯(しんし)な態度の有無を注視していく」と伝えた。首相がシリア情勢改善に向け「日本も積極的に参加し、貢献していく」とも伝えると、プーチン氏は「作業は難しいが、一定の進展がある」と語ったという。 協議はプーチン氏が首相に対し東京五輪決定の祝意を伝えるため持ちかけ、午後6時から約15分間行われた。プーチン氏は首相に「東京の勝利は安倍政権への国際社会の信頼の印だ」と述べたという。 関連記事日ロ首脳会談の要旨9/6日米首脳、5日に会談へ ロシアでシリア情勢の意見交換9/5安倍首相、ロシアに到着 5日からG20・首脳会談9/4安倍首相、態度明確にせず シリア情勢の日米協議9/4日ロ首脳、9月に会談 次官級協議で合意