床の間の裏に造られた空間(幅60センチ、奥行き95センチ、高さ2メートル)に隠れる青森大忍者部員=2016年11月6日、松山彦蔵撮影 青森大公認の「忍者部」は弘前城南側の弘前市街地に「弘前藩の甲賀忍者屋敷を発見した」として6日、内部を報道陣に公開した。 部顧問の清川繁人・薬学部教授は古民家を所有する青森市桜川、工芸店経営、会田秀明さん(80)から「忍術家の住居と岳父から聞いている」との連絡を受け、調査を始めた。 結果、かやぶき平屋建ての住居には、客間と寝室の床の間の裏に人が1人隠れられる空間が造られ、居間の入り口には踏むとギーと鳴る板が敷かれていることが分かった。清川教授は「どんでん返しなどの仕掛けはないが、武家屋敷とは異なる間取りだ」と指摘する。 また、古文書に出てくる弘前藩の甲賀忍者集団「早道(はやみち)之者」の江戸末期の頭領、棟方晴吉(貞敬)と同姓の棟方嘉吉が同宅に住んでいたことが明