仕事の報酬の決まり方には大きく分けて2種類ある。就労時間に応じて決まるパターンと、成果に応じて決まるパターンだ。前者の例はアルバイトや一般事務といった仕事で、後者の例はアーティストや専門家の仕事である。後者であっても拘束時間ベースで契約されることが少なくないにせよ、仕事上の評価は、就労時間ではなく成果で決まる(*1)。言い換えるとその種の仕事は、従事者が少ないゆえに給与レベルは比較的高いが、次に仕事を依頼されるのは「より多く働いた者」でも「よりマジメに働いた者」でもなく、「より成果を上げた者」である。 言うまでもなく、システム開発の仕事は「専門職」に分類される。使いやすく保守しやすいシステムという「成果」が生み出されさえすれば、それが100人月で出来上がったか10人月で出来上がったかは問題ではない(じっさいこの程度の違いはふつうに生じ得る)。「残念なシステムになってしまいましたが、みんなで