コインを投げあげたら「表」と「裏」が出る確率は、だいたい同じことになっている。しかし、よく考えるとコインの表と裏には、それぞれ国の表記や金額や植物や人物や建物なんかの絵が浮き彫りされている。 ※米国の1セント硬貨。この硬貨には2人のリンカーン像が浮き彫りされているのをご存じだろうか? 表の横顔はすぐに分かるが、裏のリンカーン記念館の建物の中央に、1ミリ以下のあの椅子に座ったマイクロ文字(偽造防止のために紙幣に印刷されている非常に細かな文字)ならぬマイクロ・リンカーン像がちゃんと作られている! 浮き彫りになっている以上、コインが幾何学的に面対称であるわけはなく、表と裏のどちらかに重量が偏っているはずである。コインを投げ上げた場合は「コイントス」という言葉があるとおり、表と裏が出る確立は、まあ無視していいくらい同じなのだろう。 しかし、それって本当はどのくらいの微妙さなのだろうか? 『