子どもの頃、親の小言を「うるさい」と聞き流していた記憶はありませんか?そして自分が親になってみると、今度は子どもが話を聞いてくれない。そんな不思議な偶然(?)が起こるものです。これはいったい何故なのでしょうか?今回はそのメカニズムと、対処法を考えてみましょう。 外で道路工事をしていて、朝から騒々しい…そんな状況は良くあるものです。ところが大抵の場合、しばらくすると物音に慣れてしまって、気にならなくなります。これは人間の耳が、特定の音に対してフィルターをかけることができるから。私たちは聞きたくない音を意識の中からカットし、気にしないでいられるようにできる…すなわち、聞かずにいることができるのです。 子どもが親の小言を聞かないのも、このフィルターを駆使しているから、と考えられます。「馬の耳に念仏」ということわざがありますが、親の文句は右から左へ聞き流す。それが子ども流の自己防衛法なのかもしれま