話題のきっかけとなった地震が起きたのは、12日午前5時9分ごろ。千葉県の勝浦市などで震度3の揺れを観測したほか、関東の各地と静岡県で震度2や1の揺れを観測しました。震源地は千葉県東方沖でした。 直後からツイッターには「地震予報だ」、「初めて予知できたのでは」という声が寄せられました。こうした声は、前日に政府の地震調査委員会が「千葉県東方沖の地震に注意を」と呼びかけていたことに反応したものでした。 なぜ事前に注意を喚起できたのか。鍵となるのは、千葉県東方沖で起きていた「スロースリップ」という現象です。 千葉県東方沖には、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む境目があって、「スロースリップ」は、この境目がゆっくりとずれ動く現象です。 大きな揺れを引き起こさずに時間をかけて現象が進むことから、「ゆっくり地震」とか「スロー地震」とも呼ばれます。6月に入って、千葉県東方沖では、体に感じないもの