靖国参拝、年内見送りの公算=対中韓関係を考慮−安倍首相 安倍晋三首相は年内の靖国神社参拝を見送る公算だ。自民党内で参拝を求める声はあるが、中韓両国との関係悪化をエスカレートさせないためには参拝しないことが適切と判断しているもようだ。首相は第1次政権で在任中に参拝しなかったことを「痛恨の極み」としており、来年の春季・秋季例大祭などに改めて機会を探る。 中国の防空識別圏設定後、日中間の緊張は一段と高まっている。首相は海上・航空自衛隊と中国海・空軍との連絡体制構築の必要性を訴えており、習近平国家主席との首脳会談で事態打開を図りたい考えだ。 これに関し首相周辺は「首脳会談実現には、首相が靖国を参拝しないことが不可欠だ」と強調。菅義偉官房長官も、首相の参拝には「慎重な立場」(政府関係者)だ。 20日に行われた岸田文雄外相と程永華中国駐日大使との初会談で、両国関係の改善に向けて双方が努力していく