日立製作所などは21日、台湾・新北市を走る14・29キロメートルの鉄道建設プロジェクトを受注したと発表した。車両や信号などの鉄道システム一式を、設計から建設まで一括で受注した。プロジェクトの受注額は約339億5100万台湾ドル(約1100億円)。2016年7月から工事に入り、23年中の完成を目指す。 台北メトロの頂埔駅を起点とした「三鶯(おう)線」とよばれる高架の路線で、12駅を結ぶという。全自動無人運転の鉄道で、日立が車両58両を製造し、3月に買収したイタリアの信号システム大手アンサルドSTS社が信号や変電・通信設備などの鉄道システム全体を担う。日立がSTSと共同受注するのは初めてという。