大韓航空が27日、ソウルの客室訓練センターで、暴れる乗客を鎮圧する訓練を行った。今月、酔った乗客が大暴れする騒ぎがあり、韓国内で懸念の声が高まったことを受け実施した。 訓練では暴れる乗客を拘束具やスタンガンを使って鎮めた。同社は従来、乗客乗務員や飛行機の安全維持が難しい場合に限って認めてきたスタンガンの使用を、より積極的に認める方針だ。 韓国では20日、ハノイ発仁川行きの同航空機内のビジネス席で、酒に酔った韓国人男性乗客が隣の乗客や乗務員を殴ったり大声を上げたりして、約2時間にわたって騒いだ。仁川国際空港警察隊が26日、この男性を事情聴取し、拘束令状を裁判所に請求した。 大韓航空では2014年末、搭乗していた同社副社長(当時)が乗務員のナッツの出し方に激怒し、搭乗機を引き返させた事件も起きた。(ソウル=牧野愛博)
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