「弱さ」とは何か。それは悪いものなのか。人はどんなときに弱くなるのか。「弱い」立場の人と一緒にいるときにはどうすればいいのか。……ともに哲学の研究者である三木那由他さんと永井玲衣さんが、「弱さ」について語り合いました。 (本記事は「群像」2022年10月号に掲載された「「弱さ」のこと……」をウェブ用に編集したものです) 哲学をすると強くなるのか 三木 編集部から「「弱さ」の哲学」というテーマを示されて、まず何の話をしたらいいんだろうと思ったんです。誰の、どういう弱さのことなのだろうと。いろいろありますよね。哲学する側の人だったり、議論の参加者だったり、「弱さ」そのものを哲学のテーマにすることもあるし。 「群像」だったかオンラインのメディアだったか、永井さんはどこかで「語られたくない人」の話をされていたと思います。それから、これも永井さんがよくされている、哲学対話は聞くことが大事という話。「
