宅配最大手のヤマト運輸が、福岡市で働くドライバーと配達員の2人に対し、時間外の割増賃金を支払っていなかったなどとして、福岡労働局は20日、会社などを労働基準法違反の疑いで書類送検しました。 福岡労働局の調べによりますと、ヤマト運輸は去年6月16日から7月15日までの間、博多北支店で働いていたドライバーと配達員合わせて2人に対し、時間外労働をした分の割増賃金の一部を決められた日に支払わなかったうえ、ドライバーには、労使間の協定で定めた月95時間の時間外労働を上回る100時間を超えて働かせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。 労働局によりますと、支払われていなかった割増賃金は、2人合わせておよそ15万円で、時間外労働のうちおよそ半数の時間について賃金が支払われていなかったということです。 福岡労働局では、平成25年以降管内にあるヤマト運輸の複数の支店に対して是正勧告を行ってきた