「自分は本当に人に心を開いてきたか、人を知ろうとしてきたか、そんなことを拘束中に何度も考えました」=横浜市で2018年11月8日、長谷川直亮撮影 武装組織に3年4カ月も拘束される中、ジャーナリストの安田純平さん(44)は過去を振り返りひたすら自問した。「自分とは、人間とは……」。先月23日にシリアで解放された今も、同じ問いの中にいる。発狂寸前にまで追い込まれた「無期懲役の恐怖」を聞いた。【藤原章生】 今月2日、安田さんが日本記者クラブで記者会見を開いたときに感じたのは「精神力の強さ」だった。目は左右に泳ぐが、しっかりと前を向いて語り続けた。その1週間後に向き合うと、印象が少し違っていた。 答えるときは背筋を伸ばすが、話を聞くときは、背中を丸めてうつむき、目をつぶってひたすら傾聴するような姿勢をとる。謙虚、いや外界に対し劣位の気持ちになっているのか。「精神力」について聞くと、「いや、前も今も
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