講談社、小学館など日本雑誌協会(雑協)加盟の出版社約50社が連携し、雑誌記事をインターネットで配信する実証実験を1月28日から始めた。急速に進む出版物のデジタル化に対応した取り組みで、来年度に有料での実用化を目指す。 実験で配信されるのは、「週刊現代」「CanCam」など約90誌。雑誌で募集した約3千人のモニターに購入代金の代わりとなるポイント「パララ」(1パララを1円として換算)を付与し、読みたい記事を購入してもらう。記事ごとの「ばら売り」も可能。 記事の値段は1ページ当たり10パララで、10ページ以上の記事は一律100パララ。雑誌を丸ごと購入する場合は、定価の8割以下に設定するという。 実証実験の期間は約1カ月で、10年度中にさらに2回行う予定。部数や広告費の減少など雑誌市場の苦境が続く中で、雑協がシステムの準備を進めていた。 出版界のデジタル化については、昨年10月、情報サービス会社