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2010年8月21日のブックマーク (2件)

  • 日本語が縦書きから横書きになるまで(後篇)

    ビジネス文書や雑誌で、当然のように使われる日語の横書き表記だが、 どのような経緯で現在の形に定着したのかは手付かずの研究分野だった。 日語学者の屋名池誠教授は、日語の縦書き・横書きと、 日文化・社会とが影響しあう関係について研究している。 ※前篇はこちら 高井ジロル(以下、●印) 先生は小さいときから文字が好きだったんですか。 屋名池 誠(以下、「——」) そんなことはないですね。文字の研究者には文字好きが多いですが、私は並外れて好きなわけじゃない。一つ一つの文字じゃなくて、システムとしての文字に興味があるんです。もともと文法を研究していたことが影響したんでしょうね。文法もシステムですから。 書字方向の研究で調べた資料は、個人のコレクションが公の機関に寄贈されたものが多いんですが、なんでこんなものを集めたのかなぁと不思議に思っていました。だんだんわかってきたのは、コレクターという

    日本語が縦書きから横書きになるまで(後篇)
  • 日本語が縦書きから横書きになるまで(前篇)

    ビジネス文書や雑誌で、当然のように使われる日語の横書き表記だが、 どのような経緯で現在の形に定着したのかは手付かずの研究分野だった。 日語学者の屋名池誠教授は、日語の縦書き・横書きと、 日文化・社会とが影響しあう関係について研究している。 高井ジロル(以下、●印) 先生は、日語が縦書きから横書きに変化してきた経緯を、近代以降に発行された新聞や雑誌などの表記をくまなく調べることで明らかにしてきたんですよね。 屋名池 誠(以下、「——」) 日語のように縦書きも横書きもできる言語というのは、実は非常に珍しいんですよ。 私は、文字についての方向を「文字列展開方向」と「文字列配置方向」に分けて考えています。字の正面向きに対して垂直方向に進んでいけば、縦書き。正面に対して水平方向に進んでいけば、横書き。これが文字列展開方向。一方、画面に対してどう文字列が置かれているのかをいうのが、文字列

    日本語が縦書きから横書きになるまで(前篇)