政府の宇宙政策委員会は24日、2013年度予算で各省庁が概算要求した宇宙政策に対する4段階の評価結果を公表した。「日本版GPS」として期待される準天頂衛星システムなどが最高評価。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の運用費は最低ランクだった。結果は予算編成に反映される。約100件のうち最高評価の「最重
[CEDEC 2011]初日の基調講演は,小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンについて。未踏の技術に挑む,技術者達の物語 編集部:松本隆一 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C) 宇宙航空研究開発機構 宇宙輸送工学研究系 教授 國中 均氏 日本中の注目を集めた小惑星探査機「はやぶさ」。それに搭載されているのが“イオンエンジン”であることを聞いたときは,ついに日本でもTIEファイターを飛ばせる時代がやってきたのかと個人的に感慨にふけったものだが,それはともかく,ここでは2011年9月6日,パシフィコ横浜で開催されたCEDEC 2011の基調講演「未踏宇宙を拓く『はやぶさ』探査機搭載イオンエンジン」の紹介をしたい。スピーカーは宇宙航空研究開発機構の國中 均氏で,はやぶさのプロジェクトではイオンエンジンの開発と運用を担当したという。 CEDECで,はやぶさ? と思う人もいるはずだ。筆者も
探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った小惑星イトカワは太陽系の誕生から約600万年以上たった後に誕生した可能性が高いことが、宇宙航空研究開発機構などの研究でわかった。 微粒子の表面には、クレーター状の微小な穴が複数存在することも判明。太陽系の環境を理解するうえで重要な成果で、千葉市で開かれている日本地球惑星科学連合大会で26日、発表した。 直径0・1ミリ・メートル前後のイトカワの微粒子を詳しく調べた結果、この微粒子には、太陽系が生まれた45億6800万年前に存在したアルミニウムの同位体がわずかしか含まれていないことが判明。こうした理由から、イトカワは太陽系の誕生から、少なくとも約600万年たってから誕生したと推定した。
6月13日、ぐるっと360度、地平線まで無数の星に埋め尽くされた夜空が広がる冬のオーストラリアの砂漠に、私はいた。そこへ7年間60億キロの旅を終えた小惑星探査機「はやぶさ」が帰ってきた。探査機本体はバラバラになりながら、満月よりも明るく燃え上がり、その中から「子ども」のようにカプセルの光が飛び出した。手がかじかむほどの寒さも忘れた、はやぶさの見事なフィナーレ。今思い出しても胸が熱くなる。 はやぶさには、地球帰還前後から想像を超える世間の関心が集まった。これまでの宇宙のニュースとは違う「はやぶさ現象」が起きた。私は、この現象の謎を解くことが、混迷する日本の針路を開く一つのカギになると考える。 はやぶさは127億円で開発され、人類初の小惑星からの岩石採取に挑み、小惑星イトカワの物質を持ち帰ることに成功した。持ち帰った物質は太陽系の歴史を解明する手がかりになると期待され、宇宙開発史に名前を刻む偉
はやぶさのカプセルからイトカワの物質が確認されたことに、関係者の間で「よくやった」と喜びの声が広がった。 「宇宙戦艦ヤマト」など宇宙関連の作品をヒットさせている漫画家、松本零士さんは「人類によって地球が傷つけられている今、他天体の物質を探究することは、地球を守るためにも不可欠な活動。試料はとても小さいが、人類にとって巨大な一歩だ。日本がやりとげたことも素晴らしい」と喜んだ。 試料確認の立役者となったのは、はやぶさが宇宙空間で切り離したカプセルが、大気圏で燃え尽きずに帰還したからだ。カプセル開発の責任者、山田哲哉・宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授は「はやぶさの航行後、試料の分析へとバトンをつなぐことができ、ほっとしている。努力をしたかいがあった」と語った。 はやぶさを擬人化したゆるキャラ「はやぶさ君」の作者、小野瀬直美さんは「多くのトラブルを克服しながら、よく帰ってくれた。『あなたの帰
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器(※)からの微粒子の採集とカタログ化を進めています。 サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。 採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況です。JAXAは、初期分析(より詳細な分析)のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めています。 ※ サンプル収納容器内部は、サンプルキャッチャーA室及びB室と呼ばれる2つの部屋に分かれています。 添付資料1:はやぶさ帰還カプセルの試料容器から
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月29日、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの一部などを、神奈川県の相模原市立博物館で、報道陣に公開した。地球に帰還してから初の公開で、30日、31日は一般向けに展示する。 カプセルはきれいな状態で焼け焦げた跡なども確認できない。はやぶさのプロジェクトマネージャーを務めたJAXA川口淳一郎教授は「こんなにきれい。これが現実だ。日本の科学技術が作ったんだと知ってほしい」と、本物を展示する重要性を訴えかけた。 展示は、小惑星「イトカワ」の砂を入れる容器をのぞいたカプセル本体、カプセルを大気圏突入時の高熱から守ったおわん型の2枚組シールド、カプセル内部に搭載されていたた電子機器、着陸時に使われたパラシュート、カプセルの模型の6点。カプセル内部は、7年間・60億キロの旅を経てきたとは思えないほどきれいな状態だ。
<Q> 小惑星イトカワから帰った探査機「はやぶさ」の飛行距離は六十億キロといいますが、どう計算するの? (名古屋市中村区・男性) <A> 宇宙航空研究開発機構の吉川真准教授に尋ねました。地球や太陽や銀河は、すべて宇宙空間を動いています。どこを基準にするかで移動距離は大きく異なり、六十億キロは太陽を基準にした値です。 イトカワは地球と火星の間を回っています。直線で行くと膨大な燃料がいるため、はやぶさは最初に地球とほぼ同じ軌道を一周して勢いをつけ、イトカワに向かう軌道に入りました。その後はイトカワとほぼ同じ軌道を四周し、地球の軌道に近づいたとき帰還しました。地球とイトカワの軌道を円として「一周+四周」分の長さを足すと六十億キロなのです。
かわぐち・じゅんいちろう 宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授。はやぶさプロジェクトマネジャー。54歳 ◇JUN’ICHIRO KAWAGUCHI 《はやぶさの帰還を受け、国内外からお祝いの声が寄せられた。学生時代にあこがれた米惑星探査機「ボイジャー」計画の中心人物、元米航空宇宙局(NASA)のエドワード・ストーン氏からも「はやぶさチームの偉大な成果を祝う」とのメッセージが届いた》 非常に光栄です。無人探査の分野では、一部でようやく米国に肩を並べられたのではないかと思います。NASA本体からは祝福の言葉は届きませんが、NASAが簡単に祝ってくれないことは、逆に喜ぶべきなのでしょう。対等な相手と認めてくれたのかもしれませんから。 《学生時代、日本の宇宙開発の将来を懐疑的に見ていた。今なお同じ思いを抱く》 最近は宇宙開発に携わる企業も減っています。科学技術は、うまくかじ取りすれば産業につながり
人気は根強く、はやぶさを造った宇宙航空研究開発機構相模原キャンパス(神奈川県相模原市)には、研究施設としては異例のバスツアーが県外からも訪れるなど、ファンの見学が引きも切らない。 見学客は、昨年6月は1134人だったが、先月は7894人に跳ね上がった。特に日曜日は、1000人近くが殺到。大阪や長野など遠方からもファンが訪れ、はやぶさの実物大模型と記念撮影したり、オーストラリアに落下した時の映像や小惑星イトカワの模型に見入ったりしている。平日も、旅行会社のバスツアーが訪れる盛況ぶり。夏休み中はすでにほぼ毎日、団体客の予約が入っている。 神奈川県座間市の西森美海さん(10)は「人間ができないことに成功した、すごい探査機。イトカワの石を見てみたい」と話していた。 隣接する相模原市立博物館で上映中のプラネタリウム用映画「ハヤブサ・バック・トゥ・ジ・アース」も、大盛況。 60億キロ・メートルの旅路を
小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセルに、微粒子が入っていたことが分かった。宇宙航空研究開発機構の関係者が、朝日新聞の取材に明らかにした。微粒子は地上で混入した可能性もあり、宇宙機構は成分を詳しく分析し、イトカワで採取できたものかを調べている。イトカワの物質なら、月以外の天体に着陸して試料を持ち帰った世界初の例となる。 カプセルは、特殊な装置の中で開封され、内部にあるサンプルキャッチャーと呼ばれる採取容器内で微粒子が見つかった。ただ、ごく微量だという。顕微鏡で観察しながら一粒ずつ分析する。 はやぶさは2005年11月にイトカワに着陸、試料採取装置は正常に作動しなかったが、着陸で舞い上がったほこりが採取できた可能性が指摘されていた。1ミリ以上の砂が入っていないことは、開封前のX線撮影でわかっている。 宇宙機構は今後、微粒子に含まれる同位体や結晶構造などから地
小惑星探査機「はやぶさ」試料回収カプセルがJAXA宇宙科学研究所に到着。回収カプセルが入ったコンテナが総合研究棟のキュレーション設備内に運び込まれた=18日午前、神奈川県相模原市(鈴木健児撮影) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、小惑星探査機「はやぶさ」から分離され、小惑星「イトカワ」の微細な砂などが入っている可能性がある試料回収容器を開封、微量の気体を採取したと発表した。気体の種類や、イトカワに関係するものかどうかなどは不明。今後、分析を急ぐ。 開封作業は同日、JAXA宇宙科学研究所(相模原市)で始まった。JAXAによると、採取された気体は、イトカワの微細な砂から揮発したものか、地上で輸送中にごく小さなすき間から入り込んだ空気か、いくつかの可能性があるという。 JAXAでは、1週間ほどかけて開封作業を実施。7月以降に容器内に物質が入っているか確認し、あった場合は採取や簡易分析を行
宇宙航空研究開発機構は23日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性があるカプセルを24日から開け始める、と発表した。内部の気圧を調整しながら、微粉末も逃さないよう顕微鏡で確認しながら作業する。開封が完了するまでには、1週間程度かかる見込みだ。 カプセルは、豪州から18日に神奈川・相模原の宇宙科学研究所に到着。これまで、X線を使って壊れていないか調べたり、ドライアイスやプラズマを使って洗浄したりしてきた。すでに1ミリ以上の小石や砂がなかったことは確認されているが、微粉末の砂は入っているのではないか、と期待されている。 イトカワは太陽に近づかない軌道で、地球のように内部が高温でもないため、46億年前に太陽系が誕生したころの姿をそのまま保っていると考えられている。宇宙機構によると、大きさが0.003ミリメートルほどでも、成分の分析は可能だという。
感動したなあ。「はやぶさ」の帰還。私も7年以上前になるが一度だけ「はやぶさ」の打ち上げの意義や夢を記事にしたことがあったので実に懐かしかった。当時は「はやぶさ」という名前は決まっておらず「ミューゼスC」と呼ばれていた。小惑星にも「イトカワ」という名前はなかった。7年も前に記事を書いただけで、なんだか自分までいい仕事ができたような気でいる。「ありがとう、はやぶさ」という思いである。愛機を称える光景 印象的だったのはJAXAの方々の「はやぶさが頑張ってくれた」と自分たちの偉業を大気圏に燃え尽きた愛機の頑張りとして称(たた)えていた姿だ。何とも日本人らしい美しい光景だった。 外国にもそういう現象はあるのかもしれない。しかし、「はやぶさ」をJAXAはじめ、「たとえ燃え尽きても戻ってきてほしい」と固唾(かたず)を飲んで見守った日本人たちは「はやぶさ」をただの機械の塊、小惑星探査機としては見ていない。
8 名前:名無しさん@十周年[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:55:24 ID:42NMopgT0 お前ら 小惑星「イトカワ」を目指したハヤブサの名前が意味する物が解るか? 小惑星イトカワとは日本の宇宙開発の父である糸川英夫から来ている 彼は戦後の貧相な開発環境の中でロケット開発全精力を傾け、宇宙開発 理解の無かった国家や企業を必死で口説き落として、やっとこさ開発の 援助の約束を取り付けた、決して十分とは言えない予算で七転八倒しながら 時には旧社会党の左翼連中からの妨害に会いながら、 苦難の末、日本初の人工衛星打ち上げまでこぎつけた、それも世界で4番目に 打ち上げたんだぞ、純民生技術のみでな。 彼は戦前、航空機の技術者だった、彼の携わった一番代表作こそ、戦闘機「隼」だ この隼は当時、国民の間で圧倒的人気のあった航空機であり、まさに日本を代表 する航空機であり、これから日本の航
小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルには、1ミリ・メートル以上のイトカワの砂粒や石のかけらは入っていないことがわかった。 宇宙航空研究開発機構が18日、エックス線を使った検査で確かめた。 宇宙機構のはやぶさプロジェクトチームは同日夕、カプセルが破損していないかをエックス線で検査した。1ミリ・メートル間隔で調べたところ、カプセル内の密閉容器は壊れていなかったが、その中に砂や石などの試料はみつからなかった。 はやぶさは、2005年に小惑星イトカワに着陸した際、表面の砂などの採取を試みた。しかし、装置がうまく働かなかったため、いまは0・01〜0・1ミリ・メートルほどの小さな試料が入っていることに望みをかけている。 今後、カプセルを解体して密封容器だけを取り出し、エックス線で再度検査。その後、開封して詳しく内容物を調べる。中に試料が入っているかどうかが判明するまでには、数
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