印刷 シートで覆われ、放置されている追突した列車の先頭車両。事故後に重機で粉砕され、一時は埋められたため、泥まみれだ=23日、浙江省温州、奥寺写す 40人が死亡した中国の高速鉄道事故から1カ月、事故後、現場で穴に埋められ、隠蔽(いんぺい)との批判を受けて掘り返された先頭車両は、泥まみれのまま露天にさらされていた。運転席部分を洗浄して検証した形跡はなかった。 運転席部分が放置されていたのは、事故現場から南へ約8キロの温州南駅整備場の空き地。シートをかぶせてあった。同駅関係者によると、「当初はよく調査チームや当局者が見に来ていた」という。だが、埋める際に重機で壊されていたこともあり、「見ても意味がなかったようだ」という。 別の脱線車両は、温州西駅貨物ヤードの壁際に置かれたままだった。7月下旬に運び込まれた時と同じ状態だ。目撃者によると、約1週間前、深緑色のシートの一部をはがし、外観を確認