JR九州は13日、約30億円をかけ新造した豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」の車両を、北九州市小倉北区の小倉総合車両センターで報道関係者に公開した。内外装とも、従来の列車とは一線を画す高級感が特徴だ。10月15日から九州各地を運行する。 機関車と客車の8両編成で、デザインは観光列車などを手掛けてきた工業デザイナー・水戸岡鋭治さんが担当。外装は鏡面加工した濃いえんじ色に統一し、客車は1号車がラウンジ、2号車がダイニング、3~7号車がスイートルームだ。 いずれも洋風な仕様の一方、壁や床、天井に国産材をふんだんに使うなどして「和」の雰囲気も演出。部屋は計14室と少なくし、ゆったりした空間を確保した。有田焼の洗面鉢を配するなど「九州」も表現している。 内部まで公開されたのは1~3号車。1号車はソファやピアノ、バーカウンターがある。2号車は各テーブル脇の窓が大きく、食事とともに風景を満喫できる。3