新型コロナウィルス感染拡大による一斉休校期間中、中高生の妊娠相談が増加したこと報じられた。染矢明日香さんが代表をつとめるNPO法人ピルコンでは無料でメール相談に応じているが、染矢さんの記事によると、ピルコンでの10代からの性の相談は2019年9月~2020年2月までの半年間では月平均50件だったのに対し、3月は98件、4月は97件と約2倍に増加したという。 若年妊娠では妊娠した本人の「自己責任」とされることが多いが、実は小学校でも中学校でも、保健体育で、性的接触の具体的な内容に触れることはない。つまり日本の学習指導要領では、セックスについての”具体的な勉強”をしないまま、性に興味を持つ年齢になってしまうのだ。 筆者のAiさんは、保健室の先生として様々な学校に10年勤務するなかで、授業では伝えきれない「性のこと」の多さにもどかしさを感じ、Twitterで「コンドームソムリエ」として活動を始め