ビデオカードのメモリが増設できない理由について、昔この業界に関わったことがある俺が説明してみる。理由は2つで、技術的ハードルが高い点と需要が無いという点である。 その1 技術的ハードルについて現在主流となっているビデオカードのメモリはGDDR6という規格である。こいつは16Gbpsでデータを転送できるんだが、1bitのデータのやりとりに使えるのはわずか62.5ピコ秒しかないということだ。これってメチャクチャやばい話で、僅か数mmの配線長の違いでも信号のタイミングのずれに影響してしまう。PC系のニュースサイトでビデオカードからクーラーを外した写真がよく掲載されているので試しに見てほしいのだが、タイミングずれが起きないようにGPUの周りを囲むように等距離になる位置にメモリが配置されているのがわかるだろうか?また、このような配置には、配線距離が短くなるメリットもあるのだ。 一方、PCに使われるメ
人工知能(AI)の環境への影響はまだあまりよく知られていないが、その実態を伝えるレポートが出てきた。 GPT-3は計算過程で熱くなるのを防ぐために水を必要とする。 20~50の質問をされるたびに、ChatGPTのサーバーは500ミリリットル入りのペットボトル1本分の水を「飲む」必要があるという。 ChatGPTといった生成AIツールの人気が高まる中、この新たな技術が環境に与える影響も明らかになってきた。 AIと持続可能性についてはまだほとんどデータがないものの、カリフォルニア大学リバーサイド校とテキサス大学アーリントン校の研究者らはOpenAIのGPT-3やGPT-4といったAIモデルのウォーター・フットポイントに関する研究をまとめた。 マイクロソフトはデータセンターでGPT-3を訓練するのに70万リットルの真水を使用したと見られている。Gizmodoによると、これは原子炉の冷却塔を満たす
AIイラスト(Stable Diffusion)におすすめなグラボを検証検証方法:AIイラストの生成速度をテストする AIイラスト(Stable Diffusion)に適したグラフィックボードをテストする方法はシンプルです。 実際にAIイラストを何枚か描かせて、処理にかかった時間と生成速度を記録します。AIイラストの生成速度が速いグラフィックボードが、AIイラストに適したグラボです。 今回のStable Diffusionベンチマークでは、以下の2つの数値を「性能」として扱います。 ログに表示される生成速度(Iterations per Second)リザルトに表示される描写時間(Time taken) 生成速度は「it/s」と表示され、1秒あたりのステップ回数らしいです。正直ちょっと直感的に分かりづらいので、よく分からない人は描写時間に注目しましょう。 リザルト画面に表示される「Time
PCのライターとしてキャリアをスタートし、今はPC、スマホ、自動車の半導体などを中心に取材して幅広い媒体でニュース記事や解説記事などを執筆している。 MediaTekと言えば、多くのコンシューマユーザーにとっては「お安いスマートフォン」に搭載されている安価なArm SoCを提供する2番手、3番手の半導体メーカーというイメージではないだろうか。だが、既にそれは過去の話になりつつある。 実はMediaTekは、プレミアムAndroidスマートフォン向けSoCのイメージが強いQualcommに匹敵するようなSoCをリリースしている。今の時点では中国市場限定だが、ゲーミング向けのような高性能Androidスマートフォンにも採用されている。 また、元々普及価格帯のスマートフォン向けに強かった事情もあり、ここ数年のコロナ禍でのデジタル市場拡大という後押しを受けてシェアを拡大し、iPhoneも含めたスマ
GeForce RTX 4090の12VHPWRコネクタが発火・融解する原因が判明した模様です。 GamersNexusの調査によると、その原因は『8ピン - 12VHPWER変換ケーブル』。GeForce RTX 4090に付属する変換ケーブルは2種類あり、そのうちの1種類が発火や融解の恐れがあるとされています。 安全なケーブルかそうでないかを見分けるにはケーブルを少し分解する必要があります。変換ケーブルのコネクタ周りのテープを外し、スリーブを少し下げて、ケーブルに書かれている文字が、 『300V 14AWG』と記されていればあれば問題ありません。 しかし、 『150V』と記されていたらそれは発火・融解の恐れがあります。 GamersNexusがボードパートナーから聞いた話によると、『300V』のケーブルが使用されるのは仕様通りとのこと。しかし、『150V』のケーブルは仕様外の可能性があ
2022年10月に登場したNVIDIAの超ハイエンドGPU「GeForce RTX 4090」は、4K高画質設定の重量級ゲームを120fpsで動作させる程の高性能さが話題になっています。一方で、GeForce RTX 4090を搭載したグラフィックボードのユーザーからは「電源ケーブルが融解してしまった」という報告が複数件寄せられており、NVIDIAも調査に乗り出す事態に発展しています。そんな中、ハードウェア関連メディア・igor'sLABの調査によってGeForce RTX 4090搭載グラフィックボードの融解問題はGPUではなくケーブルに起因している可能性が濃厚となりました。 The horror has a face - NVIDIA’s hot 12VHPWR adapter for the GeForce RTX 4090 with a built-in breaking poin
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く