クックパッドのモバイルアプリ開発が「機械に人が合わせる」リリースフローに行き着いた理由:@ITソフトウェア品質向上セミナー2018(2/2 ページ) 「機械が人に合わせる」から「機械に人が合わせる」へコペルニクス的転回 このように大きく3つのフェーズに分かれるクックパッドのモバイルアプリの開発体制だが、根底には常に共通するニーズがあった。「可能な限り開発や施策の検証を素早く回したい。ただ、開発速度を上げるからといって、品質を下げたいわけではない。そして、アプリというものは一度出して終わりではなく、頻繁に更新するものであり、持続的な開発環境を維持してコードの品質を保っていきたい」ということだ。 問題点の可視化 こうした要望を満たす前に、茂呂氏らは「開発作業のどこで、どのように時間がかかっているのか」「ビルドに時間がかかるのか、レビュー作業か、あるいはレビュー待ちの時間か」といった事柄を調査し