燃焼時にCO2を排出しないクリーンな次世代燃料として期待されている「水素・アンモニア」。しかしその製造方法などによって、トータルでのCO2排出量には差が生まれている。そこで政府では水素やアンモニアの低炭素基準を設定する方針だ。 燃焼時点でCO2を排出することのない水素・アンモニアは脱炭素燃料と位置付けられるが、その由来する原料生産や改質工程においては、一定のCO2を排出するものである。 世界全体のカーボンニュートラル実現のためには、燃料消費国(日本等)のCO2排出だけでなく、ライフサイクル全体として低・脱炭素であることが求められることから、世界各国において、これら燃料の低炭素基準(CO2閾値)が設定されている。 また国内では、水素・アンモニアの商用サプライチェーン構築の支援策として、FIP制度に類似した「CfD(Contract for Difference)」の導入が予定されている。 国
