第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリコプター墜落事故を巡る情報隠し問題で3日、林敏博本部長(54)と中村清次長(56)が更迭されることになり、職員らは8月18日の事故発生から記者会見で迷走を繰り返した末の事態を言葉少なに受け止めた。一方で、識者からは「事故の重大性への認識が甘かった」との声が上がった。 「6管は新たな体制で、空と海の安全の万全を期すように努力してほしい」 3日午前10時半から、東京・霞が関の国土交通省で行われた閣議後記者会見。更迭人事を発表した前原国交相は強い口調で求めた。 前原国交相は事故後、6管の対応を注視していたが、組織ぐるみの隠蔽(いんぺい)の疑いが次々発覚する中で、6管の体制一新を求めることになったという。 一方、広島市南区の6管本部には、同11時頃から、報道機関の問い合わせが相次いだ。当初、畑口一樹総務課長らは「何もわからない」と答えるだけ。間もなく海上保安庁