小学校のうちに基本的な読み書きの能力をつけておくことはとても大切だ。それができていないと、中学校に進んでから国語ばかりかほかの教科でもつまづいてしまうかもしれない。 イギリスでは11歳から中等教育が始まるが、6人に1人は初等教育修了時の能力判定試験(SAT)で読み書きのレベルが目標水準の「レベル4」に達しておらず、そのような生徒たちのレベルをいかに引き上げるかが課題になっている。 こうした状況の中、教育基金財団〈Education Endowment Foundation〉が、ウェストヨークシャー州の11歳の子どもたちを対象に、学期末の休暇期間を利用して、「心に残った体験を書く」というプロジェクトを実施した。 プロジェクトに参加したのは、初等教育を終えたばかり、もしくは中等教育1年目を終えた州内の11歳842人。 生徒たちにはまず、動物園へ行く、地元の洞窟や城を見学する、アーチストに来ても