中小・ベンチャー企業10,000社以上に対するコンサルティング実績を持ち、人事評価制度のプロである白潟敏朗氏の新刊『人事評価制度17の大間違い』の発売を記念して、刊行記念イベントが行われました。本記事では、人事評価シートを作るうえでの注意点を解説します。 客観性にこだわりすぎた評価シートの問題点 徳留慶太郎氏(以下、徳留):「好き嫌いではなくて公平に客観的に見よう」というのが、人事評価の一方の大きな主流とまでは言いませんが、現代では非常に一般的だと思いますが、この考え方はどうなんでしょう? 公平に評価する、全員が納得するような人事評価は作れないものなのでしょうか。 白潟敏朗氏(以下、白潟):まず、全員が納得するのはあり得ないと思いますよね。「公平」と「客観」で、私は客観が一番嫌いです。 徳留:客観が嫌いなのですね。 白潟:客観にすればするほど、最悪の人事評価シートになるんですよね。これは本