赤色の顔料となる鉱物「辰砂(しんしゃ)」が古代から採取されていた若杉山遺跡(徳島県阿南市水井町)の坑道跡が、土器片の年代から弥生時代後期(1~3世紀)の遺構と確認された。阿南市と徳島県教委が1日、発表した。国内最古の坑道は従来、奈良時代前半(8世紀)の長登(ながのぼり)銅山跡(山口県)とされていたが、500年以上さかのぼる。 市などによると、若杉山遺跡ではこれまで辰砂の精製に使う石器などが発見され、弥生時代後期~古墳時代初頭に採掘が行われたことが分かっていた。ただ、弥生時代には地表から掘るだけで、硬い岩盤を掘り進めるなど高い技術が必要な坑道はなかったと考えられていた。
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