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ブックマーク / www.at-akada.org (24)

  • 愛の哲学 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    皆様、愛していますか。 つい気持ち悪い挨拶をしてしまいましたが、今日はバレンタインデーなので(24時すぎましたけど)、以前より関心のあった 愛の哲学について少しだけまとめてみます。 日には、愛を哲学的に研究している人はあまりいません。哲学史家の人が、プラトンの愛の概念について述べていたり、バタイユのエロティシズムについて述べていたりなどの事例が少しあるくらいのものです。 しかし英語圏の分析哲学の世界では、愛の研究というのはそれなりにさかんです。主として倫理学的関心から論じられることが多いようですが、哲学史研究ではなく、愛そのものの哲学的研究がかなりの数存在します。 スタンフォード哲学事典の「love」の項目を中心にいくつかの論文を読んだので、それを中心にまとめます。 http://plato.stanford.edu/entries/love/index.html 「愛」のようなきわめて

    tokada
    tokada 2010/02/17
  • 反事実的存在仮定(ロングバージョン) - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    ■ 前置き id:kugyoさんと論争をしています。 http://d.hatena.ne.jp/kugyo/20090509/1241807293 論争の一部は、シノハラユウキさんと夏目陽さんの「Twitter」に掲載されたのですが、わたしとkugyoさんは、ページ数の都合により、この論争はまだ決着を見てないと考えています。そこで「Twitter」にも書いた通り、Webで論争のつづきをはじめたいと思います。 http://twitter.g.hatena.ne.jp/sakstyle/20090429/1240992769 Twitterを読んでない方には何が何だかわからないかと思われますが、なるべく周辺事情を丁寧に説明しつつ、論争をつづけるようにしましょう。 ■ 何の論争か この論争は、「@shoukou5」という非存在のTwitterアカウントが「可能的対象」なのか、「虚構的対

  • 第八回文学フリマ - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

  • InterOntology09 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    InterOntology09 - Interdiciplinary Ontology Forum in Japan 学際オントロジー09、2日目の一部だけですが、参加してきました。 いろいろ考えさせられるおもしろい会でした。感想はいずれ。 (最近まとまった記事を書こうとして時間がなくてなかなかアップできないことが多いので荒書きでもとりあえずアップすることにしようかと思って)。 ちょっとだけ感想追加。 哲学の人や工学の人や医療の人がより集ってオントロジーを論じあうカオティックな国際シンポジウムだった。 個人的にはSimonsやB.Smithなどといった存在論界のビッグスター(何)を間近に見れてミーハー的に感激。 一応わたしもエンジニアなので、工学系の発表も興味深く聞いたが、哲学者との志向の違いをわりとまざまざと見せられ、考えさせられるところは多かった。 たまたま見たのがそうだったのかもしれ

    tokada
    tokada 2009/03/02
    期待age
  • 価値判断の相対主義についてメモ - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    価値判断の相対主義についてのメモ。 Twitterで「生得説が質主義だとかよくわからんことを言うやつがいるが、むしろ相対主義じゃね?」とつぶやいていたら意外に感じる人が多いようであったし、つぶやいていたらちょっと考えがまとまったのでメモしておく。 主なテーマは「価値判断に関する諸々の立場の整理」および「価値判断の相対主義はいつ深刻なのか」。 この手の議論に詳しいわけではないので的をはずしているかもしれないが、あくまで自分用メモ。 当はもっと軽い感じでまとめられればよかったが、書いている内にこむずかしい内容になってしまった。 ここで「価値判断」と呼ぶのは、道徳的判断、美的判断などをひっくるめて、「何かを他のものより良いとする」判断のこと。 実際には、「道徳的判断は普遍的だが、美的判断は普遍的じゃない」とか、それぞれの判断について異なる見解が導かれるかもしれないが、とりあえずどんな立場があ

  • 存在論的構造など - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    先日の「形而上学(スタンフォード哲学事典)」に関する訂正と補足。 http://www.at-akada.org/blog/2008/12/post-278.html 「性質」とか「普遍者」とか「クラス」とかについて整理する。 勝手な思い込みで「性質というのは集合のことだ」と思っていたのだが、どうもよく読むとこれは誤解だったらしい。 こういうのは図を書いた方がわかりやすいと思うので、図を描きながら整理する。 ■集合とクラス まず集合とクラスの関係。 「クラス」も「集合」もものの集まりであるが、「クラス」というのは生物種などのように「要素の間に内在的な統一がある集まり」のことだ。集合というのは、「何でもいいからとにかく要素を集めたもの」であるわけだが、それに対して、「ちゃんと必然性のある集まり」のことをクラスと言うらしい。 「クラスは集合の内の特殊なものである」って言ってよいのかどうかよくわ

  • ハイパーオチンチンタイムシミュレーター - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    ■ シミュレーターをつくった。 ハイパーオチンチンタイムシミュレーター http://www.at-akada.org/works/simulator/ 名前が下品なので伏せ字にしようかと思ったが、伏せ字にするとよけいにいやらしいので堂々とすることにした。 「お→ち→ん→ち→ん→タ→イ→ム完成で ハイパーオチンチンタイム」 という類のスレッドが某所に立つことがある。 (完成させる言葉と完成後の祭りは場合によって違うが、おそらくこれが一番メジャー)。 たぶん当はもうあまり流行ってないけど、少し前まではこういうスレッドがよくあった。 これは、掲示板に1字ずつ文字を書き込んでいき、決められた言葉が完成したら祭という感じの遊びだ。 ↓完成すると大体こんな感じになる。 http://2log.blog9.fc2.com/blog-entry-1365.html http://blog.livedo

  • エイヤー『知識の哲学』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    『知識の哲学(The Probrem of Knowledge)』 A.J.エイヤー(著), 神野 慧一郎(訳) 白水社、1981 目次 1哲学と知識 哲学の方法 知識に共有の諸特色 知っているとは心が特別な状態にあることなのか 方法の論議―哲学と言語 知っているとは確信する権利をもつことである 2懐疑論と確実性 哲学的懐疑論 確実性の探究 「われ思う、ゆえにわれあり」 疑いに対して免疫のある言明は存在するか 公的な言語使用と私的な言語使用 自分自身の直接経験についての誤りは言葉のうえのものにすぎないのか いかにしてわれわれは知るのか 事実推理についての懐疑―帰納の問題 懐疑論の基型 懐疑論者に応じるさまざまな方法に関するいくつかの所見 3知覚 物理的対象は直接に知覚されるか 錯覚からの議論 感覚所与を導入する一つの方法 感覚所与の合法性に関して 素朴実在論と知覚の因果説 現象論 物理的

    tokada
    tokada 2008/12/08
    懐疑主義者についての考察
  • ゆるふわMetaphysicians読書会レジメ(introduction) - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    Contemporary Debates in Metaphysics (Contemporary Debates in Philosophy) Theodore Sider (編集), John Hawthorne (編集), Dean W. Zimmerman (編集) Blackwell Pub、2007 先日行われたゆるふわMetaphysicians勉強会第1回のレジメ。↑のを読んでいます。 最初の方歴史の話をふりたかったので、思いついたことを簡単に喋った。わりといい加減なことを言ってるのであまり気にしないように。 感想としては、 科学と形而上学 記述的形而上学でいくか改訂的形而上学でいくか の2つのトピックが重要視されているなあと思った。 ↓ここからレジメ。 ■ 感想 科学の話が多い。形而上学の多くの話題は科学哲学から派生した? ■ メモ ■ 歴史 古代: 形而上学全盛 中

  • ローマと道に関するいくつかの問題とその解決 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    tokada
    tokada 2008/11/30
  • 英語圏の哲学系ブログ - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    最近英語の勉強と趣味で、英語圏の哲学ブログを読むようにしている。日で分析哲学に触れるブログは決して多くないが、さすがに英語圏のブログは数も豊富でなかなか盛り上がっている様子。ブログ上でもいかれた思考実験がくりひろげられてて楽しいです。 最新の話題に触れることができるし、ブログ記事だからそれほど長くもないし、英語圏のブログを読むのはおすすめです。 ■ for English people I want to introduce for Japanese people English philosophy blogs by this post. ■ どうやって哲学ブログを見つけるか 著名な哲学者のデイヴィッド・チャーマーズが哲学ブログのリンク集をつくっています。 これを見ながら適当におもしろそうなブログを見つけて、さらにそのブログのリンクなどをたどっていくといろいろ見つけられます。ただしリン

  • 帰納の新しいツンデレ2 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

  • 帰納の新しい謎とツンデレ - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    グルーのパラドックス - Wikipedia にかかわる妄想と、ツンデレについての思考実験。 以下「帰納」という言葉で、「数学的帰納法」ではなく「枚挙帰納法」のことを指すから注意してね。 「グルー」については説明するのが大変なので、上のwikipediaの記事を読んでください。 Twitterからサルベージ。 ある時点で、ツンとデレが入れかわるのだが、ツンとデレは別の個体であるというツンデレが可能であるかどうか考えている。http://twitter.com/at_akada/statuses/991910406 観察者の側の異常性を仮定すれば可能だな。その人は個体に対して特殊な認識方法をとっているため、ずっとツンであったAさんとずっとデレであったBさんをもとに、ある時点以前のAさんとある時点以後のBさんからなる特殊な個体Cさんをつくりあげ、ツンデレとして受容するのだ。http://twi

  • 筑波批評社「筑波批評2008秋」 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    筑波批評社『筑波批評2008秋』 目次 批判的工学主義とは何か/建築家・藤村龍至/インタビュー アダルトヴィデオ的想像力をめぐる覚書――ゼロ年代的映画史講義/渡邉大輔 リアル入門 ――ネットと現実の臨界/工藤郁子 文芸批評家のためのLudology入門――<ゲーム>定義のパースペクティブ/高橋志行 工学の哲学序説/シノハラユウキ 「コンテンツ植民地」日/min2fly(佐藤翔) ケータイ小説の作り方――ケータイ小説家・秋梨インタビュー フィクションするとは一体いかなる行為か/シノハラユウキ 兄弟という水平面/擬似的な垂直性/シノハラユウキ フラグメンタルアプローチ/塚田憲史 &LOVE――『あたし彼女』『メルト』/塚田憲史 Synodos+筑波批評社 座談会 ニコニコ世代に歴史はあるか? ■ まえおき 筑波批評についてまじめにコメントします。代表のsakstyle(シノハラユウキ)さんは

  • クリプキ『名指しと必然性』 (うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ)

    『名指しと必然性―様相の形而上学と心身問題』 ソール・A.クリプキ(著), 八木沢敬(訳), 野家啓一(訳) 産業図書、1985 ■ 感想 いまさら読んだ。 思ったより、形而上学と距離をとっていたのが新鮮であった。 ■ アプリオリと必然的 「アプリオリ」というのは、「調べなくてもわかる」という意味だそうだ。 「必然的」というのは、「そうでないことが想像できない」という意味だそうだ。 たとえば、「切り裂きジャックは殺人者だ」というのは、調べなくてもわかるのでアプリオリ(切り裂きジャックはある殺人事件の犯人に与えられた名前だから、殺人者であることは調べなくてもわかる)。一方、切り裂きジャックが、そもそも殺人犯にならなかった可能性を想像することはできるので、これは必然的ではない (偶然だ)。 他方、物理学を知った上で「熱が分子運動ではない」という可能性を想像するのはむずかしい。だからこれは必然的

  • 『アーカイブ騎士団003 メタバシス―ものすごい大砲―による星間周遊(31世紀)』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    第七回文学フリマ参加します! ようやく入稿しました......。 TeXで組版したら死にかけました。縦書き+文庫サイズとか相当な達人じゃないと無理。ボーナスでInDesign買おうかな。 ちなみに、以前言っていた「フレーゲさまが見てる」(分析哲学パロディ)は、まだまったく手をつけてません。どうしようかな......。クォリティが低いものを出すのはアレなので予告編だけとか? ■『アーカイブ騎士団003 メタバシス―ものすごい大砲―による星間周遊(31世紀)』 http://www.at-akada.org/archive/log/archive003.html 第七回文学フリマ 2008年11月 9日(日) 開場11:00~終了16:00 場所:東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第 2展示室 スペース:1階のA-40 ■ あらすじ ■ おかしな星々を逃げ回る 泣き虫画家の逃走劇!

  • クワイン『真理を追って』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    『真理を追って』 W.V. クワイン (著), 伊藤 春樹 (翻訳), 清塚 邦彦 (翻訳) 産業図書、1999 自然言語処理とか人工知能って、人間の思考や言語に対する考え方しだいで2種類のアプローチがあると思うんだ。 1つには人間の思考や言語などというものは、まったくのカオスであり、あたかも気象の動きみたいなものであって、気象の変動を予測するように統計的手法に頼るしかないというもの。 もう1つは人間の思考や言語は一定の合理的なルールや論理に貫かれているのだから、形式言語を使ってその動きをシミュレートすることも可能であるというもの。 人工無能などは前者かなあ。つきつめれば行動科学。一方対照的に、ボトムアップに人間の思考をエミュレートしようという人工知能的なアプローチがある。 たとえば文書を大量に読み込んで単語同士の関連性を抽出できたとしても、人間が実際に言葉を話すときには、おそらくそういう

  • グレッグ・イーガン『万物理論』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    『万物理論』 グレッグ・イーガン (著), 山岸 真 (翻訳) 創元SF文庫(東京創元社)、2004 前半がタルくて、ずいぶん長く読んでいた。ネッド・ランダース、結局話にからまないし、必要なのか、この前半の展開?という気はしないでもない。 前半もネッド・ランダーズやバイオネタなど、多少ネタはつめこまれていたが、やはり大ネタであるAC(人間宇宙論)の正体が明らかになった辺りから楽しくなり、後半は一気に読んだ。 おもしろいポイントはいろいろあると思うが、あまりまとまらないので断片的に。 山形浩生氏が帯かなんかで書いているように未来の政治体や倫理観に対する想像力、という楽しみ方は1つあるんだろう。 しかし中心となるネタはやはり人間宇宙論。情報科学と主観的宇宙ネタ。 というかこれ、ラノベっぽいガジェットが出てこないだけで普通にセカイ系だなあ。 ハリウッドというか、アメリカのエンターテイメントの方法

    tokada
    tokada 2008/08/10
  • 夏コミに参加します! - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    tokada
    tokada 2008/07/30
    3日目 西る30b / 「アーカイブ騎士団 002忍者小説集」 / 300円
  • 田中ロミオ『AURA』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫 た 1-4)』 田中 ロミオ (著), mebae (イラスト) 小学館、2008 ■ 最初に こんなタイトルだしサブタイトルだしあんな序章だし、こんな表紙だしあんな帯なので、この小説がどんな話か知る前に「あー学園でファンタジーで悪と戦ったりするラノベなのね」と読まない人がいるのではないかと思う。 なので、最初に謎を解いておきたい。 まずタイトルの AURA は、作中では、「クラスの目立つ奴などから感じられる圧迫感(人間力)」という意味で使われている。 サブタイトルの 魔竜院光牙最後の闘い というのは、主人公の妄想脳内設定である。序章も同じ。 ヒロインは魔女服を着ているが、これはヒロインの脳内設定に基づくコスプレである。帯には、ヒロインの不思議なセリフが書かれているが、これはヒロインの脳内設定である。 要するにこれは、ファンタジーな要素な