タグ

reviewに関するtokadaのブックマーク (129)

  • 「”つぶやき”は世論のインフラたりえるか」佐々木俊尚が読む『Twitter社会論』

    Twitter社会論』の著者・津田大介氏は、これから「ツイッターをはじめとするネットが、もうひとつの政治活動の場にならなければならない」として、次のように書く。 ツイッター議員が増え、ユーザーと政策についてざっくばらんに会話できる環境が整えば、ある種それはネットで政策ベースの「タウンミーティング」をしているようなイメージになる。ツイッターは140字という制限があるため細かい政策論争には向かない。しかし、政策アジェンダがあらかた設定されていれば、リアルタイム性と伝播性(同時参加性)に優れている特性を活かし、アジェンダの「バグフィックス」をCGM的に効率よく行うことができるのではないか。 この意見に私は反対ではない。しかしツイッターという生まれたばかりのネットメディアがその草創期を抜け出すころには、おそらく多くの問題が噴出することになるだろう。それらの問題を乗り越えていかなければ、ツイッター

    「”つぶやき”は世論のインフラたりえるか」佐々木俊尚が読む『Twitter社会論』
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • 浅田彰に始まって、東浩紀に終わる・・・のか?~『ニッポンの思想』 佐々木 敦著(評者:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン

    書は、80年代から現在まで、30年間ほどの限定された期間におけるわが国の「思想」の「変遷」を追ったものだ。 タイトルの「ニッポン」というカタカナ表記がまず目につく。具体的には、「ニューアカデミズム」発生以降、「ゼロ年代」というコピーがはびこる現在までが扱われているのだが、この前後において「日の思想」の歴史には「切断」が存在していると考えられており、その「切断」で切り取られる期間が「ニッポン」と呼ばれている。 言い換えると、ニューアカ以降ゼロ年代までの「思想」は、ある種、異例な状態にあったが、その状態はそろそろ終わる(「切断」される)という主張が、「ニッポン」というカタカナにはこめられているのである。 表面的にはそれなりの「変遷」がありつつも、「ニッポン」で表象される「思想」を貫通していることとして、著者の佐々木敦は4つのキーワードを導入する。 「パフォーマンス」「シーソー」「プレイヤー

    浅田彰に始まって、東浩紀に終わる・・・のか?~『ニッポンの思想』 佐々木 敦著(評者:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 『社会は存在しない』限界小説研究会編 - logical cypher scape2

    サブタイトルに「セカイ系文化論」とある通り、セカイ系評論集となっている。 「何を今更セカイ系なんて」と思う向きにも、ちょっと立ち止まってもらいたい。 これは、セカイ系と称されてきた作品について論じる、というわけではなく、セカイ系という概念がどこまで使えるのかということをテストしているなのである。 では、何故そのようにしてセカイ系という概念をテストしなければならないのか。 そもそもセカイ系というのは、90年代後半からゼロ年代初頭にかけてのオタク的作品に見られた傾向に対して、揶揄的につけられた呼称である。ところが、ある時期までには軽蔑的なニュアンスはある程度まで薄れて、いわゆる「時代のリアル」を映している言葉として使われるようになっていった。 例えば、印象派という言葉もまた、揶揄的につけられた呼称であった。 セカイ系を印象派に喩えてみる、というのは、「何故今更セカイ系なのか」という問いに答え

    『社会は存在しない』限界小説研究会編 - logical cypher scape2
  • 情報社会を攻略するために―『社会的な身体(からだ)』荻上チキ - ニート☆ポップ教NEO

    社会的な身体~振る舞い・運動・お笑い・ゲーム (講談社現代新書) 作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/18メディア: 新書購入: 9人 クリック: 70回この商品を含むブログ (48件) を見る 若手で注目されてる論客、はてなではお馴染み荻上チキ(id:seijoctp)さんの新書。 私たちが社会の中で獲得していく個人の身体に対するイメージ、「社会的身体」という概念をキーワードに「有害メディア論」から「情報思想」「お笑い」「祭り(注:ネット上のね)」「運動(社会運動からサウンドデモまで)」を語る内容充実の200ページ。 まずいきなり第1章で「ケータイを持ったサル」「ゲーム脳」など、遡ればソクラテスの時代(文字批判!)から繰り返されてきた「有害メディア論」を抽象度の高い視点からその構造をきれいに整理。その結果は「有害メディア論十則」として簡単にまとめられていま

  • 七里結界鼻つまみ - 『けいおん!』 アニメメモ

    ・1話:受動性の問題。できない、あるいはやりたいと思えないということをめぐって(ときに、ほとんどベケットめいて?)。いずれにせよ、一話としては成功しているのだろう。批判したいことがないではないが、個人的には、とりあえずギターを買おうと思わされる。主人公の声も、主題にあって。髪の毛に白い線が入ってるのが、白髪っぽくてかわいい。四人の造形も(典型におさまっている部分もあるが)すばらしい。ところで、部活の最低人数って、五人が一般的でないかと思うが、どうか。のどかちゃんという外部をもっているのも、うまい。名前がP-MODELからというのは渋知の55くらいには行っている。全体的には「バカパク」。 ・2話:主人公の受動性にリアリティをみているのは、「萌え」のラディカルな解釈とも言える。でも、一緒にバイトしてくれた友達に「ありがとう」と言ったり、バイト代を断ったりしたあたりには、すでに成長のテーマが巣

  • 七里結界鼻つまみ - 『東のエデン』 アニメメモ

    ・1話:古いと思ってくださいという見かけの余裕が、結構嫌。あえて「周回おくれ」で大衆を狙うなら、「あえて」を強調する韜晦は捨てた方がいいだろう。端的に、韜晦と余裕の防御機制が強すぎるのだ。空自信の根拠として、日に帰ってからの設定に勝算があるのだろうか? キャラデザも、その韜晦に利用されたのだとしたら、ますますひどいが。実際、ホワイトハウスが中心だと思ったり思わなかったりする女子大生がどうなろうと誰にとってもどうでもいいことだと思っているなら、描かなければいいはずだ。舞台も、英語と日語の芝居も、よくない。この二人の行動理念が読めないことと、「王子さま」という問題設定については、保留。オアシスのOPは、さすがに90年代的。 ・2話:グラウンド・ゼロに対応する、「迂闊な月曜日」という事件の存在が明らかに。しかし、この男の子は、911や映画は知っているが、自分にまつわる記憶や日の大事件につい

  • Hang Reviewers High / ゼロ年代の想像力

    夏風邪をひいた。ひどい熱と腹痛と下痢で、何というかもう、最悪だ。ここ数日、自宅でうずくまって「痛い」とか「熱い」ばかり言っている。起きている間ずっと腹が痛く、しかも晩になると必ず熱が上がり、変な汗がどばっと出たり、急に寒くなってガタガタ震えだしたりする。とにかく仕事にならないので弱った。「SMスナイパー」のウェブサイト「WEBスナイパー」にて、書評を執筆させていただくという名誉な仕事を承ったのだが、おかげで進んでいない。とても申し訳ない。でも取りあえず宇野常寛「ゼロ年代の想像力」の書評はアップしていただいた。このは連載時の内容に大きく加筆されており、加筆の中でも時代にとって非常に重要と思われる問題提起を行っているためこのブログで取り扱う必要を感じていた。書評をご依頼いただいたことから、字数の指定がなかったのでブログに書こうと思ったことを全部組み込もうとして調子に乗って書いたらずいぶんと長

  • オバマのChangeが日本にもたらす悪夢

    著者プロフィール:竹林篤実(たけばやし・あつみ) 東大寺学園高校卒業、京都大学文学部卒業。印刷会社営業職、デザイン事務所ディレクター、広告代理店プランナーなどを経て、2004年にコミュニケーション研究所の代表。ブログ:「だから問題はコミュニケーションにあるんだよ」 オバマ政権が誕生して5カ月弱。「Change」を合言葉に誕生した新政権は、世界をどう変えていくのだろうか? 宮台真司『日の難点』にあった興味深い視点をもとに考えてみた。 「愛される米国」 宮台真司『日の難点』(幻冬舎新書)にとても興味深い視点が記されていた。少し引用する。 「『オバマのアメリカ』はニつの柱を持ちます。第1は『愛される米国』。第ニは「集積効果」。第1点から説明しましょう。オバマは10万人の雇用に1兆円使う計算で300万人の雇用を生み出すことを含めた、大規模な財政出動を宣言しています。目下の状況では不可避不可欠な

    オバマのChangeが日本にもたらす悪夢
  • 思想地図vol.3 特集 アーキテクチャ (後編) - superficialchildren

    福嶋亮大「ホモ・エコノミクスの書く偽史」 ユリイカで「神話社会学」を連載中の福嶋亮大による論文。 内容は前回の思想地図vol.2の濱野智史による「ニコニコ動画の生成力(ジェネレイティビティ)」に繋がるような話で、ここでは「作家性」が重要なテーマになっている。その中身は、 ケータイ小説の「恋空」「ライトノベル」「聖地巡礼」「村上春樹」「東方」(ネットやコミケで絶大な人気を誇る同人シューティングゲーム)と普通は一見なんの脈略もないように見えるこれらが全て「偽史」という言葉で繋がる非常に面白い論文。この「偽史」というのは、福嶋氏自身の手で非常に丁寧に説明されていて、それによって「作家性とは何か」についてこの中でかなり明確に論じられている。 濱野、福嶋、両氏により語られる「作家性」。匿名的な環境のなかで自動生成される作家達、もう一方ではそういった状況を逆手に、新たな作家性を紡ぐ作家。 しかしそれら

    思想地図vol.3 特集 アーキテクチャ (後編) - superficialchildren
  • [書評]今こそアーレントを読み直す(仲正昌樹): 極東ブログ

    書「今こそアーレントを読み直す(仲正昌樹)」(参照)のテーマとなるハンナ・アーレント(Hannah Arendt)は、1906年ドイツ生まれのユダヤ人政治哲学者だ。名前からわかるように女性で、若いころは彼女の先生だった哲学者ハイデガーと濃い師弟関係もあった。後年ナチス政権を逃れ、フランスを経て1941年に米国に亡命した。その後米国で英語での主要著作をなし、1975年、期待される大著執筆の途中、68歳で没した。 彼女の思索が注目されたのは、その経歴の刻印にも関係するが、ナチスという政治体制を筆頭に、20世紀の全体主義体制をどのように考えたらよいかという課題に、独自の議論を展開したことによる。その独自性の意味合いと、彼女の最終的な思想の帰結について、書「今こそアーレントを読み直す(仲正昌樹)」は、新書として軽い文体で書かれているものの、明確に描き出していて読み応えがあった。私はアーレントの

  • 思想地図vol.3 特集 アーキテクチャ - superficialchildren

    思想地図vol.3 特集 アーキテクチャ シンポジウム 「アークテクチャと思考の場所」 浅田彰+磯崎新+宇野常寛+濱野智史+宮台真司+東浩紀 「鳥の巣」から考える(20XX ニコニコスタジアム) シンポジウムの内容を「鳥の巣」のみから考えてみる。 そのために準備として、まずシンポジウムの発言に勝手に注)を付けます。 注1) 75P 磯崎新の言及している「鳥の巣」の構造に関しては 「新建築 2008年12月号」の中で、構造家の川口衞さんが詳細に書かれている。「鳥の巣」は当初、開閉式の屋根を中央に設けた形で計画が進められるが、加重とコストを減らすべく中央の開閉式の屋根はあきらめ、かつその中央の開口部分を大幅に広げる事でようやく実現できる事になる。しかもその構造形式はもともと徹底的に不合理な上、開閉式の屋根を中止した事でそれらが支えているものはほとんど何もなく、徹底的に不合理なその構造体は単に自

    思想地図vol.3 特集 アーキテクチャ - superficialchildren
  • 『日本の難点』 著・宮台真司 - The Flux of Subhumans

    社会学周知のように、宮台真司は学的制度としての社会学者の枠を超えた、メディアと自身の有名性を意識的に利用する戦略的な社会エンジニアだ。彼は、対象読者別に言説パッケージを変更していくマーケティング的な技法を意識的にとりながら、社会的影響力を行使していく。大衆に向けては実存的で実践的な苦悩への処方箋を付与しながら、教養のある者に対しては社会「改善」の原理的な不可能性と現実的な不可避性をどう操作していくか、社会の全体性の不可視性と全体性を見るべきという規範性をどうバランスしていくか、手の内を暴露するように語っていく。こうした書き分けの傾向は、レッシグからアーキテクチュアルな権力の語彙を得、大衆/エリートの図式を明確に打ち出してきた近年、さらに顕著になっているように見える。先日矢継ぎ早に上梓された『14歳からの社会学』『〈世界〉はそもそもデタラメである』はともに、大衆に対してどう社会を眺めるべきか

  • 森村泰昌『踏み外す美術史』 - logical cypher scape2

    名画に化けてそれを写真に撮るという作品を作り続けている森村泰昌による、美術入門書 少し違う観点から、絵を見てみるというもの。 最初は「モナ・リザ」 彼自身がモナリザに変身するというのが目的なので、モナ・リザが一体どういう服を着ていて、どういうメイクをしていて、どういうポーズを取っているのかというところから見ていく。その際、物のモナ・リザだけではなく、模写されたモナ・リザも参照している。今のモナ・リザは既に劣化している部分があるけれど、模写であれば、まだ劣化していなかった頃のモナ・リザの情報を伝えているところがあるからだ。それから、モナリザにまつわる様々な言説の中から、モナリザ自画像説とモナリザ妊娠説を取り上げる。森村流モナリザ解釈は、「身ごもる男」である。 さて、モナリザは何故これほどまでに名画と言われ続けているのか。森村は、彼女は西欧文化のキャンペーンガールなのだと考える。「身ごもる男

  • セカンドライフよりミクシィが流行る日本の生態系/書評『アーキテクチャの生態系』 | BOOK REVIEW Web担当者なら読んでおきたいこの1冊

    インターネットを単なるネットワークの技術ととらえるか、人々のコミュニケーションを根的に変える可能性のあるツールと期待するのか、社会に変革と混乱をもたらす諸刃の剣と警戒するのか。社会学者から政治家に至るまで、発言者は枚挙に暇がないが、それぞれの立場や理解力や許容度の違いがこれほど異なる評価を産むこと自体、インターネットという「新技術」と、旧来の「現実社会」との抜き差しならない関係を改めて認識させられる。 その中で書は「アーキテクチャ」と「生態系」を新たなキーワードとして、インターネット上のさまざまなソーシャルウェアの隆盛を、そして日社会を読み解いている。ちなみにソーシャルウェアとはインターネット上で提供されているサービスやコンテンツのことで、「グーグル」や「ニコニコ動画」「2ちゃんねる」や「ケータイ小説」まで幅広く分析している。 「アーキテクチャ」という概念はあまりなじみのないものだが

    セカンドライフよりミクシィが流行る日本の生態系/書評『アーキテクチャの生態系』 | BOOK REVIEW Web担当者なら読んでおきたいこの1冊
  • スーザン・ブラックモア『「意識」を語る』 - logical cypher scape2

    哲学者、心理学者、神経科学者などなどの「意識」研究者へのインタビュー集。 著者のスーザン・ブラックモアは、『ミーム・マシンとしての私』の著者。僕は、このタイトルと名前しか知らなかったので、てっきり生物学者か何かだと思っていたので、訳者解説を読んで驚いた。この人、超心理学、つまり超能力の研究で博士号を取ったらしい。しかもこの人、自分には自由意志はないと公言して憚らないすごい人でもある。 とはいえ、書における彼女は別にそんなとんでもない人ではなくて、とても分かりやすく深いところまで切り込んでくれる。彼女と研究者たちの打ち解けた対話から、彼らの音まで伝わってくるようだ。彼女は、彼らの理論について尋ねるばかりではなく、「死後の世界はあるかどうか」といった質問や、「あなたの研究はあなたやあなたの生き方を変えたか」といった質問を投げかけて、単なる彼らの解説に終わらない言葉を引き出すことに成功してい

    スーザン・ブラックモア『「意識」を語る』 - logical cypher scape2
  • 超映画批評『おっぱいバレー』90点(100点満点中)

    『おっぱいバレー』90点(100点満点中) 2009年4月18日(土)より、全国ロードショー 2009年/日/カラー/112分/配給:ワーナー・ブラザース映画、東映 原作:水野宗徳 監督:羽住英一郎 脚:岡田惠和 製作:日テレビ、エイベックス・エンタテインメントほか 出演:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル 綾瀬はるか先生の就任挨拶が、個人的なオススメシーン 『おっぱいバレー』は、じつのところ中高年男性向きのオススメ品である。だが、いい年をしたオジサンが、娘のような年頃の受付嬢に「『おっぱいバレー』、大人一枚!」と、キョドった笑顔で言った日には、末代までの大恥だ。だから私は、いっそ題名を『哀愁の旅路』とかに変えたらいいと、4年ほど前から言ってきた。 というのはもちろん嘘だが、いろいろな媒体で似たようなことを言っていたところ、先日映画会社が「恥ずかしい人は、略語の『OPV』(おっぱいばれ

  • 濃厚な原液を煮染めたような“読む”映画「ウォッチメン」 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    「ウォッチメン」鑑賞。 原作は80年代中頃に発行されて以来、アメコミの金字塔として賞賛され続けている大傑作。当然、映画化の話も発売された当時からあって、実際ボクがこのコミックの存在を知ったのは「未来世紀ブラジル」日公開時にテリー・ギリアムが『ボクの次回作はコレになるよ!』とハイテンションでインタビューに答えていた時だから、かれこれ20年前という事になる。 で、映画化が頓挫し続けて今日のザック・スナイダー版に至っているワケなのだが、今まで製作されそこねていたのには理由があった。この「ウォッチメン」というコミックは、『コミック』という形態を極限まで活かした物語であったからだ。 例えばキャラクターがセリフを言う、その後ろにある壁のラクガキが市民の屈した声を代弁し、風に吹かれて飛んで行く新聞には社会情勢が記されている。巻末に挿入される架空の出版物、インタビュー、書簡などが物語のバックグラウンド

    濃厚な原液を煮染めたような“読む”映画「ウォッチメン」 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール
  • ウォッチメン ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    映画『ウォッチメン』公式サイト ベトナム戦争、キューバ危機など数々の事件の陰には、人々を見守る“ウォッチメン”と呼ばれる監視者の存在があった。しかし、1985年のニューヨーク、米ソ間の緊迫状態が続く中、政府により活動が禁じられていたウォッチメンの1人、エドワード・ブレイクが暗殺され……。1986年に発表され、ヒューゴー賞を受賞するなど、高い評価を受けたアラン・ムーアの名作グラフィックノベルを、「300/スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督が映画化。 金曜日のレイトショーで鑑賞。観客は20人程度。けっこう1人で観に来ている人が多かったです。 ネットのレビューでは賛否両論のこの作品なのですが、僕はけっこう面白かったです。 163分の上映時間はかなり長いし(半分くらいの時点で、「まだ1時間以上あるのか……」とぐったりしてしまうくらい)、登場人物が多く、アメコミやアメリカ歴史という「文脈

    ウォッチメン ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • これはラブコメか? - 書評 - 「とらドラ!」 - ぺったんぺったん

    「とらドラ!」を最新の7巻まで読みました。シャレにならないぐらい面白いですが、7巻のストーリーは辛すぎ。読んでから丸一日、々と過ごしました。この小説は「超弩級ラブコメ」を謳ってるけど、この巻はもう完全にcomedy(喜劇)じゃなくてtragedy(悲劇)ですね。ここまで読んだ後だと、コメディ色の強い最初の方まで悲劇的に見えてくる。 4巻までは普通にラブコメだけど、そこで描かれた明るさが、以降の暗さを際立たせています。特に、変な言動を連発する面白元気キャラだった実乃梨が、その後どんどん塞ぎこんで潰れていくところが悲惨すぎる。この小説ってほんとにラブコメかなぁ。コメディ部分は面白いし、文章の量で言えば大半はコメディなんですが、印象に残るのはシリアスな部分ばっかりです。短い中にいろんなものが凝縮されていて、重すぎる。 喜劇は、悲劇と表裏一体で、原因が示されると悲劇に反転することがあります。