ドイツの“弱腰”の背景には、国内の独特な平和主義的世界観ゆえの制約もあるという(2月7日、米ホワイトハウスでの会見に臨むショルツ独首相=左) (C)EPA=時事 ウクライナ危機にあたって欧州側ではフランスを中心に対ロ「戦略的自律」アプローチも模索された。ただ、その結束は広がらない。特に俎上に載せられたのはドイツの融和姿勢だ。なぜ、欧州の大国ドイツはここまで安全保障で弱いのか。その社会的、歴史的理由に様々な論考が提出された。 *『ウクライナを切り裂くパワー・ポリティクスの刃(2022年1・2月-1)』はこのリンク先からお読みいただけます。 2.危機で混乱するヨーロッパ ウクライナ危機が、すでに見てきたように冷戦後の欧州安全保障秩序の再編を促す性質のものだとすれば、欧州諸国がどのような対応をするかが重要な意味を持つであろう。ブレグジットによってEU(欧州連合)から離脱してより大きな行動の自
![対ロシアで「ドイツは信頼できない同盟国か」(2022年1・2月-2):API国際政治論壇レビュー(責任編集 細谷雄一研究主幹) | API国際政治論壇レビュー | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0ce878470e4e1283ecbfd4293f3f095f3c553e12/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffsight.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fc%2F1200w%2Fimg_fc280baa120a0e584562f8b8d623bcb46408853.jpg)