11月26日夜、首相公邸にイチロー氏(46)が姿を見せた。安倍晋三首相(65)との、2時間ほどの会食だったが、官邸詰めの記者たちの間に、一斉にざわめきが広がった。 「じつはその場で、安倍首相が『国民栄誉賞を受けてもらえないか』と打診したというのです」(官邸担当記者) 本誌が報じた「偽造招待状問題」や、反社会的勢力の参加、ホテルニューオータニでの “前夜祭” の費用負担――。雨後の筍のように、「桜を見る会」をめぐる疑惑が噴出し、絶体絶命の状況に追い込まれつつある安倍政権。 【関連記事:イチロー、知られざる契約更改秘話「電通に宣伝効果を聞いて」】 そんななかでの国民栄誉賞の打診になったが、そう簡単に事は運ばなかった。 「すげなく断わられた。イチローは小泉政権下の2001年と2004年、そして引退後の2019年3月にも打診を受けたが、固辞している。今回は仰々しい打診ではなく、総理があらためて水を