三菱電機はIoT(モノのインターネット)共通基盤を活用し、鉄道を軸としたMaaS(乗り物のサービス化)向けソリューション開発を加速する。社会インフラ分野のIoT事業推進組織を新設し、鉄道会社のサービス向上に役立つ価値提供を目指す。鉄道や自動車などの“移動革命”の実現に対してIoTや人工知能(AI)技術で貢献する。 三菱電機は社会システム事業本部内に「社会インフラ・プラットフォーム事業推進プロジェクトグループ」を4月に立ち上げた。鉄道や上下水道などの監視制御システムを手がける神戸製作所(神戸市兵庫区)などの工場や研究所から兼務を含めて人員を集め、小規模から始める。 同社独自のIoT共通基盤「インフォプリズム」をMaaS向けソリューション開発の中核とする。社会・電力インフラを主対象とし、鉄道会社などから提供された各種データをAI解析にかけ、顧客の課題解決につなげる。 同社の鉄道関連事業は列車運