ある荷物をどこかに運ぶ場合、手でぶら下げるか担いで運ぶ、自転車で運ぶ、鉄道で運ぶ、自動車で運ぶ、船で運ぶ、飛行機で運ぶなどいろいろな輸送方法がある。目的、費用、輸送に必要な時間などの要因を比較して、もっとも望ましい輸送手段が選ばれるわけだ。当然のことながら、事業用の輸送の場合には総合的に見たコストパーフォーマンスの良い方法が選択される。この比較要因の中に、エネルギー効率、言い換えれば輸送に必要な化石燃料から排出される炭酸ガスの量の大小が占める比率が大きくなってきた。目的達成が可能な範囲で、荷物が移動するときに消費される化石燃料が少なくなるような輸送方法を選択する企業が増えている。これがモーダルシフトと呼ばれているものだ。 先週31日の新聞で、引越しサービス会社が、首都圏と関西の間の家財輸送を、トラックから鉄道コンテナに切り替えると報道されている。トラックの利用を最寄り駅から顧客の間の短距離