さて、天皇杯。いきなり、レッズが松本山雅に苦杯を喫したのみならず、セレッソ、ベルマーレ、ヴェルディらが敗戦。いかにもカップ戦らしい、番狂わせが相次いでいる。これはこれで愉しい。 中でも山雅がレッズを破った映像をいくつか見たが、美しい専用競技場の満員近い大観衆。真っ赤なレッズサポータに負けない、緑の山雅サポータ達。得点や勝利の瞬間の大熱狂。試合内容も番狂わせの要因もよくわからないが、とにかくそこには「サッカーの醍醐味」があった。 強豪クラブの責務の一つに、地方の小さなクラブに敵地で鮮やかに負ける事がある。たとえばこれとかこれとか。ただし、これらの実例は1部リーグにおけるお話なのだが、今回の物語は、1部リーグ屈指の経済規模を誇るクラブが、実質的に4部リーグのクラブに敵地で敗れ去ったのだから、ドラマ性は格段なものがある。もちろん、歴史はこれから刻まれる。山雅が近い将来Jリーグ入りを狙っている事、