石田雄太●文 text by Ishida Yuta小池義弘、スポルティーバ●写真 photo by Koike Yoshihiro,Sportiva ファイターズは予算内で効果的な編成をするために、2004年にBOS(ベースボール・オペレーション・システム)を導入し、選手の数値化を図った。チームの選手、他球団の選手、アマチュアの選手を複雑な独自の公式で数値化し、順位づけの指標としてきたのだ。ドラフトの候補に挙がったアマチュアの選手がすぐにファームの試合に出られるかどうかをチェックし、そのレベルに達したと判断すれば指名する。杉谷は2008年のドラフト6位で指名されてファイターズに入団したのだが、じつは彼の指名はテストケースだったと、大渕隆スカウト部長が明かす。 「現場レベルでは、彼は体力、技術面でプロのレベルには到達していない、という判断でした。しかも、これからの伸びしろも見出せなかった。
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