英国オリンピック委員会(BOA)が北京五輪に出場する選手に対し、人権侵害など中国の政治問題に関する発言を禁止する条項を含んだ「誓約書」に署名を要求する方針であると、10日付英紙メール・オン・サンデーが伝えた。 代表選考は今後本格化するが、BOAは署名を拒んだ選手は出場させない考え。五輪開催中に発言が発覚した場合は即刻帰国させるという。 BOAの責任者は「われわれは英国の代表として(中国に)行くのだから、従うべき行動規範はある」と説明。選手は個人よりチーム全体を優先し、そうした発言は慎む必要があると強調した。 人権問題運動家は「自由に発言する権利を踏みにじる行為」と強く批判。フィンランドのオリンピック委員会は「北京には競技に行くのであって政治問題の協議のためではないが、表現の自由は基本的人権で、制限できない」と指摘した。 同紙によると、米国、カナダ、フィンランド、オーストラリアは選手の発言の