ワールドカップ決勝トーナメント1回戦はいずれも拮抗した激戦続きだった。 全8試合のうち、延長戦に突入したのが5試合。うちPK戦決着となったのが2試合。最後まで予断を許さない好ゲームが次々に展開された。 そんな決勝トーナメント1回戦のトリを飾ったのが、ベルギー対アメリカ。延長戦を含めて120分間を戦い抜き、ベルギーが辛うじてアメリカの追撃を振り切って2-1の勝利を収めた試合は、準々決勝進出最後の1枠を争うにふさわしい、まさに死闘だった。 とはいえ、正直なところ、両者の間には力の差があったと言わざるをえない。 試合は序盤からベルギーが優勢に進め、多くのチャンスを作り出した。とりわけ後半はアメリカをノックアウト寸前まで追い込んだ。 試合開始早々、ベルギーのシュートを防ぐGKハワード オリジ、アザール、メルテンス、さらには途中出場したミララスといった前線の選手ばかりでなく、左サイドバックのヴェルト