実機では測定できない性能を測定?~性能シミュレーションの概要~:性能エンジニアリング入門(5)(1/2 ページ) ピーク時になると応答時間が急激に悪化したので、とりあえずCPUとメモリを倍増しておけば大丈夫かな……と勘に頼って対応し、ドツボにはまった経験、ありませんか? この連載では、インフラエンジニアなら最低限理解しておきたい性能問題の基礎を解説します。(編集部) はじめに ITシステムの構築や保守に際し、開発や改修作業がひととおり完了した後に高負荷テストを実施するのは必要なプロセスの1つです。けれど、システム開発をビジネスで請け負っているITのプロが実施すべき性能対策としては、それでは不十分なのではないでしょうか。 ITのプロならば、システムが完成する前に、達成し得る性能値や必要となるサーバリソースを知る方法を確立するべきだと思います。そうしなければ、ITシステム構築はいつまでも「勘」